火炎放射器を装備したロボット犬
火炎放射器を装備したロボット犬 / Credit:Throwflame
robot

「火炎放射を搭載したロボット犬」が米国市場に登場

2024.04.26 12:00:28 Friday

現在開発中のロボットたちすべてが、「明るい未来を切り開く存在」とは言えません。

最近では、非常に恐ろしいロボットが、米国市場に姿を現しました。

アメリカのオハイオ州を拠点とする火炎放射器メーカー「Throwflame」が、火炎放射器を背中に搭載したロボット犬の販売を開始したのです。

遠くまで勢いよく炎を放つそのロボット犬は、「山火事の制御」や「氷の除去」に使用できると言われていますが、きっと多くの人は「戦場をかける姿」を想像してしまうに違いありません。

Meet the Thermonator: First ever flamethrowing robot dog that shoots jets of fire up to 30 feet hits US market https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-13341171/Meet-Thermonator-flamethrowing-robot-dog-shoots-flames-30-feet-hits-market.html Thermonator https://throwflame.com/products/thermonator-robodog/

火炎放射器を備えたロボット犬「サーモネーター」

ロボット犬「サーモネーター(Thermonator)」
ロボット犬「サーモネーター(Thermonator)」 / Credit:Throwflame

放射器メーカー「Throwflame」が販売を開始したのは、火炎放射器を装備したロボット犬「サーモネーター(Thermonator)」です。

私たちの想像どおり、このロボット犬は、様々な地形を軽快に歩き回き、背中の火炎放射器で周囲を焼き払うことができます。

周囲を焼き払うサーモネーター
周囲を焼き払うサーモネーター / Credit:Throwflame(YouTube)_The Robot Dog With A Flamethrower | Thermonator(2024)

デモンストレーション動画では、サーモネーターが森の中を歩き、同社が販売する火炎放射器「ARC Flamethrower」によって炎を噴射している姿が映し出されています。

このARC Flamethrower は30フィート(約9m)先まで炎を届かせることができるため、遠くから対象物を燃やすことができます。

またサーモネーターには、様々なカメラやセンサーが備わっており、周囲を自律的に移動したり、ターゲットを見つけたりできます

1度の充電で最大1時間の稼働が可能であり、移動しながら広範囲を燃やし尽くすことができると考えられます。

まるでゲームのように遠隔操作できる
まるでゲームのように遠隔操作できる / Credit:Throwflame

またサーモネーターはオペレーターが遠隔操作することも可能であり、スマホを使って、まるでゲームをするかのようにサーモネーターを動かすことができます。

この危険なロボット犬が、「既に市場に登場しており、多くの人が購入できる状態にある」というのは驚きでしょう。

しかし、実際にアメリカでは、火炎放射器は連邦政府の規制を受けておらず、銃器にも該当しません。

火炎放射器の所持や販売、使用を取り締まる法律はないため、誰もが、身元調査の必要もなく購入できるのです。

(メリーランド州やカリフォルニア州などの一部の州では、火炎放射器が禁止されていたり、所持に許可が必要だったりします)

「雪を解かすためにも使用できる」と主張
「雪を解かすためにも使用できる」と主張 / Credit:Throwflame

では、非常に危険な存在に思えるロボット犬「サーモネーター」の主な使用目的とは何でしょうか。

Throwflame社は、サーモネーターによって、山火事の制御と予防が可能だと主張しています。

確かに大規模火災において、通常の消火方法が難しいと判断された場合には、「火災進行方向にある可燃物を事前に焼却する」という消火方法が取られることがあります。

そのような場合、着火する消防隊員には、炎により命を失うリスクが伴います。

この危険な作業をロボット犬が肩代わりすることで、誰の命も危険にさらすことなく、消火活動を行えるというわけです。

またサーモネーターの別の用途としては、雪や氷の除去、農場の管理、エンターテイメントなどが挙げられています。

「攻撃に用いられるのではないか」と危険視する人も
「攻撃に用いられるのではないか」と危険視する人も / Credit:Throwflame

とはいえ、サーモネーターのYouTube動画のコメント欄には、「カリフォルニアの山火事の原因が分かりました」というコメントや、サーモネーターの存在を危険視するコメントがあふれています。

確かに私たちがサーモネーターを見て、最初に思い浮かべる用途とは、「サーモネーターを攻撃に使用する」ことでしょう。

仮にアメリカで軍事転用されないとしても、他の国でサーモネーターが使用されるかもしれません。

また「ドローンを用いた戦争が激化していく時に、遠くから周囲を焼き払うことができるサーモネーターが重宝される」ことなど、容易に想像がつきます。

軽快に動き、火炎を放つ
軽快に動き、火炎を放つ / Credit:Throwflame(YouTube)_The Robot Dog With A Flamethrower | Thermonator(2024)

現在、サーモネーターは1体9420ドル(約146万円)で販売されています。

将来サーモネーターを取り巻く状況がどうなるか分かりません。

しかし、少なくとも今の日本では、火炎放射器が出した炎が近隣の建物などに燃え移った場合、放火罪に問われる恐れがあります。

道具がたとえどのようなものであったとしても、(マッチやライターであれ、火炎放射器を装備したロボット犬であれ)安易に火を扱うべきではないのです。

オンリー・ザ・ブレイブ(字幕版)

「火炎放射を搭載したロボット犬」が米国市場に登場のコメント

ゾーガン星人

道具やロボットに限らず物は「知識も含む」全て恐ろしい存在デス、がどれも便利で素晴らし物デス。要は使い方そのものですICBМだって運ぶ物が医薬品や食料なら生命を救ける天使みたいな物で、爆弾なら破壊の悪魔デスヨネ、戦争や紛争は単に資源の奪い合いやエゴのぶつかり合いデス、只一方的に武力や恐喝による侵略は以ての外、増して正義は全くありません。強引に正当化しても皆知ってますよ、ただの恐喝強盗だと、そんな国は相手にしては駄目。だからロボットなど戦争に投入するのは犯罪デス。ロボット自身には罪は無いデス、使う人間の犯罪デス、戦争は勝てば官軍負ければ賊軍と言う、無条件降伏だからどんな理不尽な事でも負けた方が責任を取る、こんな馬鹿な話しは無いデスヨネ、まるで猿そのものです。とにかく仕掛けた方は先ず兵を引き話をしなさいよ。仕掛けられた方はそれをみて公平裁判に持って行く、資源が欲しければ金銭と話しで、領土なら「ロシア、ウクライナ」例ソ連崩壊の時ウクライナとの国境決めたはず。そこの住民が親ロシアなら住民がロシアに移住すれば良い事、土地は不動産だから持って行く事出来ないですよ。話し合いをせず鉄砲撃つのは猿の縄張り争いですね。もう一つロシアがナトウが不安なら話して自分がナトウに入れば安全、安心なので万歳🙌万歳🙌万歳🙌デスヨネ。

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