羽毛の起源か?用途はなんだったのか?
今日の鳥類に受け継がれている「羽毛」は、鳥類型恐竜において初めて誕生したとするのが現在の定説となっています。
そのシナリオはこうです。
まず、初期の獣脚類(Tレックスやヴェロキラプトルを代表とする肉食グループ)において「恒温性能」が進化し、その体内の温度を守る断熱材として羽毛が誕生しました。
そしてこれらの羽毛が徐々に大きさや複雑さを増していく中で、滑空のための機能を獲得するに至ったのです。
「恒温性能の誕生」について詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。
その一方で、一部の古生物学者は「ロンギスクアマの突起は多くの点で鳥の羽に似ているため、羽毛を最初に獲得した恐竜と共通の祖先を持っていたのではないか」と考えるようになりました。
そしてロンギスクアマは恐竜よりも先に誕生していたことから「羽毛の真の起源はロンギスクアマにこそあったのではないか」と。
確かにロンギスクアマの突起は鳥の羽によく似ていたため、そう考えられてもおかしくありません。
しかしこの仮説も、ロンギスクアマの突起の材質が羽毛とまったく違うこと、ロンギスクアマのグループは鳥類型恐竜の系統とは大きくかけ離れていることなどから、これまた明確に否定されています。
ではロンギスクアマは何のために棒状突起を生やしていたのか?
今のところ最も有力なのは「求愛や威嚇のための装飾だった」という説です。
おそらく、オスがメスに求愛したり、あるいは他のオスのライバルと競い合う際に使われた可能性があります。
他方で、この突起は明らかに悪目立ちするものだったはずです。
この形質がその後の爬虫類に受け継がれていないところを見ると、天敵に見つかりやすく、種の存続にとって不利に働いたと考えられます。
残念ながら、ロンギスクアマはもうこの世にいませんが、その生きた姿を見ることができれば、とても素晴らしい眺めだったでしょう。
おもるは
とても芸術的なフォルムで可愛さの中で威厳がある。
彼?と比べたら、人間なんて操作製を考えただけの味も素っ気もない頭でっかちに見える。それ以上に、今の我儘な人間と比べ、生き方はきっと素晴らしかった思う。
恐竜から鳥へ進化したのが定説になってるけど逆パターンは誰も話題に出さないのなんでやろな。酸素濃度とか体型の推移とか考えると普通は小さい方から大きい方へが当然だと思うんよな。この生物もそっちの説の裏付けにもなるかもやろ。羽への収斂進化の先駆けとか…
鳥とかでもそうだけど、オスが派手なやつは「こんなに目立つのに捕食されない」=「強い」というメスへのアピールなんだと思うんだよね。
その競い合いと淘汰の末に過剰進化し結局滅亡するという、愛おしさよ。
現在の世界を彩っている動植物も含めて愛おしい。
まるでアートみたいだがこんな動物も居たとは驚き。
生きている実物を見てみたい。
これ食えるかな?
コワ、サイコやん
恐竜から鳥に進化したなんてびっくり!!!