双子のIQは次第に似てくると判明
本研究には以下の3つの異なる双子グループが含まれていました。
・1つ目:一人っ子政策のために引き離された中国の一卵性双生児15組
・2つ目:家庭の事情のために出生後に引き離されたデンマークの一卵性双生児12組
・3つ目:血縁関係にない、養子として同じ家庭環境で育てられた同学年の兄弟(仮想双子:virtual twin)43組
まず1つ目の中国の双子ペア15組では、期間を置いた異なる時点で2回のIQテストを行っています。
1回目のテストにおける双子の平均年齢は10.69歳で、2回目のテストは平均4.18年後に行われ、双子の平均年齢は13.93歳でした。
2つ目のデンマークの双子ペア12組も同様のテストを実施していますが、こちらの方は双子の平均年齢を高く設定してあります。
1回目のテストにおける双子の平均年齢は51.42歳で、2回目のテストは平均約11.17カ月後に行われました。
そして3つ目の血縁関係のない同年齢の兄弟43組は、互いの出生時期が9カ月以内であり、1歳になるまでに養子となり、同じ学年で育っている義理の兄弟姉妹と定義されています。
彼らも同様のIQテストを受けており、1回目は約5.11歳のときに行われ、2回目は平均5.65年の期間を置いた約10.77歳のときに行われました。
データ分析の結果、遺伝子がほぼ100%一致している一卵性双生児では、経年ごとに互いのIQが似通ってくることがわかりました。
1つ目の中国の双子ペアでは、1回目のIQスコアの差が平均11.93点だったのに対し、2回目には平均7.93点にまで縮んでいます。
同様に2つ目のデンマークの双子ペアでも同じ傾向が見られ、時間の経過ごとにIQの類似性が増加していました。
しかしこれと対照的に、血縁関係のない仮想双子ペアではまったく違う傾向が見られています。
こちらは逆に時間の経過ごとにIQの類似性が低下していったのです。
1回目のIQスコアの差は平均10.74点だったのに対し、2回目には平均14.12点にまで増加していました。
以上の結果を簡潔にまとめますと、
・一卵性双生児(遺伝子が一致)は、まったく異なる家庭環境で育てられたにも関わらず、時間の経過ごとに互いのIQが似通ってきた
・血縁関係のない仮想双子(異なる遺伝子)は、まったく同じ家庭環境で育てられたにも関わらず、時間の経過ごとに互いのIQの差が開いていた
このことから「知能の決定には遺伝子の影響が強く影響しており、環境の影響は時間を経るごとに弱まっていくことを示唆している」と研究者は説明しました。
研究主任のナンシー・L・シーガル(Nancy L. Segal)氏は「若いときこそ、家庭環境が知能に与える影響は大きいようですが、歳をとるにつれて、遺伝的な影響力の方が大きくなるのかもしれません」と述べています。
今回の研究では、個々人の頭のよさには遺伝子が強く影響することが示されました。
学習能力や、知識獲得の効率に遺伝子が大きく影響する可能性は十分にありそうです。
この結果を聞くと「結局は遺伝子なのか」と思うかもしれませんが、この結果は育った環境要因が人生後半の知能に対して必ずしも決定要因ではない可能性も示唆しています。
親ガチャという言葉が一時期流行っていましたが、この言葉は主に育てられた環境、家庭の経済状況に対して使われていました。
しかし、知能面で見た場合に、育った環境の影響が時間経過とともに減少するのであれば、結局は本人の努力の影響が大きいと考えることができるかもしれません。
例え経済状況は悪くても、親の遺伝子は良いかもしれません。また遺伝子の影響を超える努力があれば、育った環境要因は抑え込めるとも言えるのです。
地頭がいいと言われるようなタイプは、やはり遺伝子が影響しているのかもしれませんが、私たちの人生を決めるのは結局本人の努力次第であり、それが結果を大きく変えることになるのでしょう。
データは遺伝子による寄与が大きい
結論は本人の努力次第
著者はどう言う意図でデータから帰結しない結論に導いているのですか、、、、?
いい記事だった。
家庭環境にしろ遺伝子にしろ、どちらにしろ努力した者勝ち、人生を楽しんだもん勝ちってね!😃
親ガチャ表現は間違ってなかったって事か
鳶は鷹を産まないんですね
記事後半の筆者による考察は、「努力が大事」という主張を前提に組み立てられているように思います。私はこのブログの記事をいつも楽しみに読んでいましたが、質の低い考察が含まれていると、他の記事についても信頼性に疑問を感じざるを得ず、非常に残念です。
家庭環境は親の経済力や日頃の行動によって各家庭で差が出ます。
偏った例になりますが、裕福で能力が高い親は子の学習及び生育環境に資産を投じて子の成長を助ける事が出来ますし、貧乏で能力が低い親は子に掛けられる資産が少なく成りがちです。
体験格差という言葉も有ります。実子の場合は遺伝的にも環境的にも親の影響が大きいと言わざるをえないでしょう。
親のIQと世帯所得の相関が強いとき、
子の努力はより一層無意味になりますね。
遺伝的にも環境的に恵まれた子には、誰も勝ちようがない。
実験結果の紹介までは特に疑問はないが、結論の論理展開に違和感があった。
もしかすると、知能指数と経済的地位が相関しないケースを仮定しているのだろうか?そうであれば理解できないことも無いが、やや説明不足であると感じる。
努力の能力があるかどうかは遺伝子で決まるんですよ。なので、努力も結局遺伝子次第。親ガチャならぬ遺伝子ガチャですね。
遺伝子は親ガチャの最たるものだと思うのですが、どうして「遺伝子を超える努力」とかいう文章になったのでしょうか??筆者の希望的観測ではなく研究内容をまとめて欲しいのですが…
きもちくなるコトバならPVとれるから、論理の飛躍(というか何も繋がっていない)などどうでもよいのでしょう。
年子(姉弟)
姉は文武優等で大学迄全て公立で医師になりました。
弟には手を打ちました。やればできるのに本人の性格は宿題忘れていたと朝やってる子でした。
中学から高校2年迄、私立寮で月耀から金耀に帰宅。その中学は勉強をしない子供が来ていました(笑)。それ故、やる気になった息子は特待生になり高校2年次に止め高校3年に、娘の居る公立高校に転入しもう勉強好きになり、
東大理1現役合格。
ダブルの要素が絡むガチャだからより厳しい現実を突きつけられた感じが
まあ優れた遺伝子を持つ人々の系譜があるからそんなもんだとは思いますが
分母の話と分子の話ごっちゃにして最後に精神論投げっぱなしファンタジーってのはちょっといただけない
記事書いた人は努力出来るかどうかも遺伝子で決まることをご存知でない!?
IQはまだ一般的伸び代のある、例えば5才の子供にどれだけその年齢以上の能力があるかをテストするモノで、20才を超えた人に実施してもあまり意味がないという話を聞いた。もしそうならこの実験はどうなんだろう?