不老不死の能力を持つ生物「ムネミオプシス・レイディ」
「ムネミオプシス・レイディ(学名:Mnemiopsis leidyi)」は、クラゲに似た見た目をしていますが、クラゲの仲間ではありません。
彼らが属するのは有櫛動物(ゆうしつどうぶつ、クシクラゲ類とも)というグループです。
クラゲ類(刺胞動物)が漂泳性と付着性の2つの生活環を持つのに対し、クシクラゲ類(有櫛動物)の生活環はすべて漂泳性のみになります。
なので、彼らがクラゲのポリプのように海底に固着することはありません。

ムネミオプシス・レイディの生活環
ムネミオプシス・レイディは最初、ベニクラゲと同じように、両親の交配による受精卵から生をスタートさせます。
産卵から大体24時間かけて発生し、ふ化した自由遊泳性の幼生が「シディッピド(cydippid)」です。
シディッピドの最大の特徴は獲物を捕らえる2本の長い触手であり、これは成体には存在しません。
その後、触手が退化して体が大きく成長すると「ローベイト(lobate)」と呼ばれる成体に達します。
ベニクラゲよりはずっと大型で、体長10センチ前後となります。

ムネミオプシス・レイディは元々、アメリカ大陸の大西洋沿岸を原産地としていましたが、現在はアジアやヨーロッパの海にも広がっています。
彼らは餌がなくても、船のバラスト水(大型船舶が航行時のバランスをとるために船内に取り込む海水のこと)の中で何週間も生き延びられるので、大西洋を死なずに横断できたと考えられています。
しかしそのせいで、黒海や地中海の在来の生物と資源を奪い合っており、生態系や漁業に少なからぬ打撃を与えているのです。
そこで研究チームはムネミオプシス・レイディの生存力がどれだけ高いかを明らかにするため、ある実験をしました。
「若返りの秘術」の持ち主だった!
チームはムネミオプシス・レイディの成体を捕獲して2つのグループに分け、一方は餌を与えずに飢餓状態にし、もう一方は組織を切り取って断片化させました。
普通の生物だったら死んでしまう状態で、数週間様子を見ています。

その結果、ムネミオプシス・レイディは数ミリ程の小さな塊へと縮んで行きましたが、死ぬことはありませんでした。
チームがこの段階で餌を与えてみたところ、彼らは2本の触手を生やして幼生段階の「シディッピド」となったのです。
そして何事もなかったように再び成長を繰り返し、大人のムネミオプシス・レイディに戻っていました。
(チームによると、すべての個体が若返ったわけではなく、実験では65匹中13匹が再生したという)
また繁殖能力も通常の個体と同じようにあったといいます。

これは実に驚くべき結果でした。
まさにベニクラゲと同じ若返りのプロセスとよく似ていたからです。
この結果はムネミオプシス・レイディも危機的状態に陥ると、幼生段階に戻って生をリスタートできることを示唆しています。
ピンチに直面したムネミオプシス・レイディは触手のある幼生に戻り、成体のときには手に入らなかった餌資源などに切り替えていると考えられます。
この知見はムネミオプシス・レイディの生存力の高さ、および生物の老化の仕組みを詳しく理解するのに役立つと期待されています。
彼らの若返りの遺伝的メカニズムを解き明かすことで、私たちヒトの老化予防にも役立つ情報が得られるかもしれません。





























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広告が多すぎて見れたもんじゃない
クラゲ動物とは異なる門で、発生や分化の巻き戻しが発見されたというのは画期的に見えます。近縁種で逆転が起こりにくい種と比べることができれば、ヒトなどの非可逆的な発生のプロセスの理解につながったり、再生医学への応用につながるやもしれません。
臨海部の工場や発電所が海水を冷却水として使う際に、季節によってクラゲ類が送水管に詰まる障害が発生することがあるそうです。取り入れ口などに、エッジの鋭いふるいなどでクラゲを切り刻んで詰まりを予防しようとしても、破片が次々と再生すれば、かえって被害が拡大しそうです。新天地に侵入して増えすぎているなら、(網が重くなる)漁業被害を防ぐためにも、(漁業資源でなくとも)発生のメカニズム解明にもっと光が当たるといいですね。
俺もピンチになったら赤ちゃんになるよ!