爆弾ドローン「ボルトM」が兵士や車両をピンポイントに攻撃する
Anduril Industries社が発表したもう1つのモデル「ボルトM(Bolt-M)」は、機体としてはボルトMとほぼ同一です。
ただし、最大3ポンド(約1.4kg)の弾薬を抱えることができ、敵の兵士や車両などを攻撃することができます。
つまり爆弾ドローンとして敵に突撃し、オペレーターはリスクを冒すことなく正確に攻撃することができるのです。
公開されている動画は、その恐ろしさを示しています。
ターゲットをロックオンしたボルトMは上空から急降下。
敵車両の上で弾薬を爆発させ、ボルトMの機体もろとも砕け散りました。
そして爆発と同時に無数の破片が車両へと降り注ぎ、ターゲットは大破します。
たった1機の小型ドローンにこれほどの攻撃が可能であること考えると、これらを大量に用いた戦争は、これまでとは様々な点で異なってくるでしょう。
通常のドローンより重量が増加したボルトMですが、それでも40分間の飛行が可能であり、かなり遠距離からの攻撃も可能なようです。
しかもオペレーターは、コントローラーに表示される「どこを見るか」「何を追跡するか」「どのように戦うか」「いつ攻撃するか」といった簡単な指示だけで、ドローンを誘導・操作できるという。
そして一度ターゲットが選択されると、仮にオペレーターとの接続が失われた場合でも、攻撃角度などの設定に応じて、あとはAIが攻撃を行えるようです。
戦争において、兵士が前線へと戦いに出る時代は終わりつつあるのかもしれません。
これからは、「ドローンでどのように攻撃するか」「敵のドローンをどのように迎撃するか」といった点が戦況を掌握するためのカギとなりそうです。
いずれにせよ、戦争はドローンがピンポイントかつ正確に人や物を狙って攻撃するという恐ろしい時代に突入しました。