完治不可能な「性器ヘルペス」とは
今年に入って性感染症「梅毒」の感染者の急増が報告されており、ニュースなどでも度々扱われています。
また淋病やクラミジアなど他の性感染症も増加傾向にあります。
このような性感染症の増加の背景には、マッチングアプリやLGBTQ運動による性の多様化、ピル(経口避妊薬)使用のハードルの低下などがあると考えられます。
そして、これら完治可能な性感染症とは異なり、完治不可能な性感染症も広まっていることをご存じでしょうか。
これに該当する最も有名な病気は「エイズ」でしょう。
しかし、エイズ以外にも、性行為で知らないうちに感染してしまう完治不可能な病気が存在します。
それが「性器ヘルペス」です。
性器ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス(HSV)によって発症する性感染症です。
性器ヘルペスになると、陰部に多数の水疱ができ、痛みやかゆみが生じます。
これは、抗ウイルス薬の使用(治療を行わない場合でも2~4週間で自然治癒)で治療することができます。
しかし1度感染してしまうと、体内に潜んだ単純ヘルペスウイルスを完全に死滅させることはできません。
完治は不可能であり、宿主の免疫力が低下した時などに再び症状が現れてしまいます。
しかも性行為や唾液などを介して感染するため、「知らないうちに、完治不可能な性器ヘルペスに感染していた」なんてことが生じます。
では、この性器ヘルペスは現在、どれくらいの人が罹患しているのでしょうか。