2本足でダッシュするトカゲ「エリマキトカゲ」
Frilled-neck lizard going for a run pic.twitter.com/mzsNkFLNe5
— Nature is Amazing ☘️ (@AMAZlNGNATURE) May 17, 2024
この動画のように、二足歩行するトカゲが、現実に存在します。
このトカゲは、「エリマキトカゲ(学名:Chlamydosaurus kingii)」です。
オーストラリア北部、ニューギニア島南部に生息しており、全長は約90cmです。
名前の通り、首周りには大きなフリルを持っており、普段は折りたたまれています。
ただし脅威を感じると、フリルを展開して自分を大きく見せようとします。
天敵に遭遇した時以外にも、エリマキトカゲのオス同士の闘争ではフリルを展開して相手を威嚇します。
このエリマキトカゲは主に樹上性であり、1日の90%を木の上で過ごします。

それでも狩りをする時には地上に降りて、シロアリ、ムカデ、蛾の幼虫などを捕らえて食べます。
そして二足歩行が役立つのはこの時です。
彼らは木の上から獲物を探し、見つけると地上に降り立ちます。
その後、二足歩行で獲物に素早く近づき、捕食してしまうのです。
ちなみに、この二足歩行は、エリマキトカゲが天敵に遭遇した時にも活用されます。
フリルを展開して威嚇することもありますが、「敵わない」と感じると、くるりと向きを変えて2本足で逃げてしまうのです。
では、なぜ捕食時と逃走時のみ、二足歩行するのでしょうか。