離婚に「価値観」は影響するのか?
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結婚生活には多くの要因が絡んでおり、どんな夫婦にも困難な時期は訪れます。
愛情が冷める、経済的問題、育児の負担、浮気など、離婚に至る理由はさまざまです。
しかし、ある人は問題があっても関係を続ける一方で、別の人は離婚を選ぶのはなぜでしょうか?
これまでの研究では、離婚の原因として 「結婚の満足度」「性格の不一致」「外部ストレス(仕事や家族関係)」 などが挙げられてきました。
しかし、これらの研究は「離婚の理由」を提示するものの、「離婚を予測する要因」については明確な答えを示していませんでした。
近年、心理学者や社会学者たちは、離婚の決定における 「価値観」の影響 に注目しています。
価値観とは「何を大切にするか」という個人の根本的な考え方のことです。
たとえば、独立性を重視する人と、家族のつながりを重視する人とでは、結婚生活への考え方が異なります。
今回の研究では、こうした価値観がどのように離婚に影響を与えるのかが調査されました。