GOATは変形して前進し、転がり、泳ぐ

GOATは、平坦な道で車輪型に変形し、高速移動することが可能です。
また安定性に特化した形状に変化することで、急斜面でも安定して登ることができました。
これは崩れやすい砂利道でも同様であり、形状を変えることで転倒せずに移動できました。
また、下り坂では球体になり、エネルギーを節約しながら転がって移動します。
加えてGOATは地上を前進するだけでなく、水域を泳いで渡ることもできます。
特に驚くべきは、ロボットが自己判断で最適な形状を選択する能力です。
GOATにはカメラが搭載されていませんが、複数のセンサーから取得した情報に基づき、最適なモードに自動で変形することができるのです。

そして研究チームは、これらの能力を証明するために、さまざまな環境でGOATのテストを行いました。
結果的にGOATは、山岳地帯、水上、都市部の経路を合計4.5km自律的に移動できました。
GOATは、これまでのロボットが克服できなかった環境適応の壁を打ち破る、画期的な技術です。
EPFLの研究チームは、今後さらなる改良を進め、実用化を目指しています。
将来的にはGOATの子孫が、災害現場での探索、様々な環境の監視・調査、惑星探査などで利用されるかもしれません。