SNSを中断すると「体」に変化は起きるのか?

「ちょっとだけ」と思ってSNSを開いたはずが、気づけば2時間も経過していた─こんな経験はありませんか?
InstagramやTikTokは、まるで無限に流れる川のようにスクロールできて、私たちを引き込んでしまいます。
しかし、SNSの使用は本当に「中毒」なのでしょうか?
従来の研究では、SNSの長時間使用が心理的ストレスや不安を増加させる可能性が指摘されてきました。
例えば、Facebookを長時間使用すると自己評価が低下し、不安や抑うつ症状が悪化するという報告があります。
その一方で、SNSが「ストレス緩和」になる可能性も指摘されています。
例えば、SNSを使用することでストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑えられるという研究もあります。
このように、SNSは「ストレスを増やす」とも「ストレスを和らげる」とも言われてきました。
しかし、SNSをやめるとどのような生理的変化が起こるのかについては、これまで詳しく研究されていませんでした。
そこで研究チームは、SNS使用中と使用停止後の体の生理的変化を調べることで、「SNSが本当に依存症のような影響を持つのか?」という疑問に取り組みました。