太陽光発電できるフィルム「ソーラーフィルム」を開発

従来のソーラーパネルは、重く硬いため、設置場所が限られます。
屋根などは主な設置場所ですが、それでも限界があります。
Power Roll社によると、世界中の商業施設の屋根のうち、少なくとも30%は従来のソーラーパネルに対応できず、その面積は250億平方メートルを超えるという。
こうした課題がある中で、Power Roll社は2012年以来、低コストで製造でき、太陽光発電できる「ソーラーフィルム」の開発に取り組んできました。
Power Roll社が開発したソーラーフィルムは、従来のシリコン系太陽電池とは異なり、特殊なマイクログルーブ(微細な溝)構造と酸化鉱物の一種「ペロブスカイト」を組み合わせた独自の技術を採用しています。
このフィルムは非常に薄く、軽量であり、1平方メートルあたり50万個の微細な溝が備わっています。

製造プロセスでは、「ロール・ツー・ロール」方式(ロール状の基材を巻き出して加工し、再びロール状に巻き取る生産方式)を採用し、プラスチック基板上にエンボス加工を施した微細な溝を形成します。
その上にペロブスカイト層を塗布することで、低コストで大量生産が可能になるのです。
またこのように製造された「ソーラーフィルム」では、モジュールの一部が損傷しても全体的なパフォーマンスには影響しません。
では、このソーラーフィルムは主にどのように使用できるのでしょうか。