子供でもできる「カレンダーの読み取り」は、AIには難しい
研究チームは、実験の中で、「休日の特定」や「日付の計算」など、カレンダーに基づく様々な質問にAIが答えるよう依頼しました。
その結果、最も優れたパフォーマンスを発揮したAIモデルでさえ、日付の計算を5分の1の確率で間違えました。

AIは日付の計算自体は簡単に行えます。
チャットボットに日付や曜日を質問したり、計算をお願いしたりするとすぐに正確な答えを提出してくれるでしょう。
しかし、人間のように実世界のカレンダーを見て、理解することは、AIにとってハードルが高いのです。
研究チームは、今回の結果を受けて、次のように述べています。
「ほとんどの人は幼いころから時刻を知ったり、カレンダーを使ったりできます。
私たちの調査結果は、”AIの能力”と”人間にとって基本的なスキルを実行すること”の間に大きなギャップがあることを示しています。
AIが時間に敏感な実世界に上手に対応するには、これらの弱点を改善しなければいけません」
近年のAI研究では、複雑な推論、高度な言語処理や画像生成に重点が置かれることが多く、それらは実際に私たちを驚嘆させます。
しかし皮肉なことに、それらの高度なAIシステムは、より単純で日常的なタスクに依然として苦戦しています。
今回の研究は、AI開発がこうしたギャップに対処する時期に突入したことを示唆しています。
時計もカレンダーもかなり大きくなるまでまともに読めなかった私はAIを批判できないので黙っておこうと思います。