ChatGPTブームによりAIに仕事が奪われる!?
現在、人々は様々な分野でAIの力を目の当たりにしています。
AIが機械を操縦したり、事務的な手続きを行ったりします。
またネット上にはAIが生成した画像が溢れています。
医療などの分野でも、脳や体内の画像データからAIが病気を発見するような研究が進められているのです。
そのため、いくつかの職業では、将来AIに仕事が奪われてしまうと考えられています。
例えば、警備員、タクシー運転手、銀行員、倉庫作業員、ホテルのフロントや受付係などは、「AIに仕事が奪われるリスト」によく掲載されています。
とはいえ、AIの影響を受ける職業は、AIの分野や発展の仕方によって大きく異なります。
タクシーの運転手が気にするのは、自動運転AIであり、画像生成AIではないのです。
そこで今回、フォルテン氏ら研究チームは、現在急速な進歩がみられるAI「言語モデル」に着目しました。
特に会話向け言語モデル「ChatGPT」は、2022年11月にリリースされて以来、世界中でブームになっています。
ChatGPTが自ら情報収集して生成する文章は「人間が書いた文章と見分けがつかない」ほど秀逸です。
そしてChatGPTを含む言語モデルは、今後さまざまな職業に大きな影響を与えると予想されます。
そのため研究チームは、以前フェルテン氏が開発したAI職業曝露測定ツールを使用し、「言語モデルが影響を与える職業ベスト20」を作成することにしました。
彼らは、10の言語モデル・アプリケーション(画像生成、画像認識、読解、翻訳、音声認識など)を測定ツールに適用。
また、アメリカ合衆国労働省の下で開発され、800以上の職業を説明するために用いられる「職業情報ネットワーク」のデータベースから得られた52の人間の能力(口頭理解、口頭表現、帰納など)を関連付けました。
その結果、言語モデルの影響を受けやすい職業の最新版が提出されました。