三本の牙を持つデスアダーを発見
オーストラリアの動物園「オーストラリアン・レプタイル・パーク」において、通常とは異なる特徴を持つデスアダーが発見されました。
このデスアダーは、通常の2本の牙ではなく、3本の牙を持っていたのです。

この異常な特徴は、血清の製造プロジェクトで発覚しました。
スタッフたちがデスアダーから毒液を搾り取っている時、ある個体に3つの牙があることを偶然発見したのです。
通常、デスアダーは左右に1本ずつ牙を持ち、これを使って毒を注入します。
しかし、この個体は左側に追加の牙を持っていました。
この動物園は20年間の歴史があり、これまで何十万匹ものヘビを捕獲してきましたが、3本の牙を持つヘビが発見されるのは今回が初めてです。
オーストラリアン・レプタイル・パークの管理者も「初めて見ました」と驚いており、この3本目の牙は突然変異によって生じたと考えています。
詳しい原因は分かっていませんが、牙の生え変わりのプロセスが関係しているかもしれません。
何らかの理由で「生え変わりで抜けるはずの牙」が残ってしまったというのです。
そして、この3本の牙を持つデスアダーは、検査により、通常よりもはるかに多くの毒液を生成し、3本の牙全てから「大量の毒」が生成されていると分かりました。
このデスアダーは、一般的なデスアダーの約2倍の毒液を生成していました。
こうした経緯から、スタッフは「実は世界で最も危険なデスアダーかもしれない」と語っています。