シンギュラリティや会話型ロボットなど、技術発展が目覚ましい人工知能(AI)。
夏休みの子どもたちの素朴な疑問に答える「NHK夏休み子ども科学電話相談」の中で、AIに関するとても可愛らしいロマン溢れる質問がありました。
今回は8月3日放送分より、その内容をご紹介したいと思います。
「AIが人に恋することはあるの?」
質問者:AIが人に恋することはありますか?
山田アナ:AIが人に恋することがあるか、どうしてこれを質問してみようかなと思ったの?
質問者:AIが人に恋したらすてきだなと思ったからです。
なんですか、このとろけそうなほど可愛らしい質問は…。
しかし、AIの技術が飛躍的に進歩している現代、人工知能が恋をするということは有り得そうな気もしてきます。
そんな夢のある質問ですが、果たして先生方の回答はどのようなものでしょうか。
さっそく質問に答えたのは、電気通信大学教授の坂本真樹先生。
坂本先生:質問者さんがすてきだなって思っているとすると、先生の答えちょっとがっかりさせてしまうかもしれないんですけれども、AIが人を好きになる、恋することは難しいかなというふうにいわれています。
夢破れたり。やはりAIが恋をするということは夢物語なのでしょうか。
そもそも人間が恋をするということ自体がよくわかっていないため、そのような感情をAIに実現させるということは難しいようです。
逆に、AIが自分の思い描くような回答や行動をしてくれることによって、人間がAIに恋をするということは大いに有り得るそうです。
AIの恋とはちょっと違いますが、公立諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀先生からは、こんな面白い回答もありました。
篠原先生:先生が動物に恋したり、清水先生が昆虫大好きって言っていること、あるいは石好きの人にとっては石が恋の対象、比喩的にはそれと。脳の中でそれこそ腹側被蓋野(ふくそくひがいや)とか恋に関係するところが活性化するような状態さえ起きちゃえばとりあえず。
対象は違えど、「好き」という気持ちは生物を、さらには「非生物」をも超えるのかもしれません。