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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

【世界初】アンキロサウルス科の足跡化石をカナダでついに発見!

2025.04.15 23:00:46 Tuesday

全身が鎧のような装甲で覆われ、棍棒のような尾を持つ「アンキロサウルス」は、そのユニークな見た目から非常に人気の高い恐竜です。

その一方で、アンキロサウルス科の「足跡化石」は意外にも、今まで世界で見つかっていませんでした。

しかし今回、カナダ・ビクトリア大学(University of Victoria)の研究により、ついにアンキロサウルス科の足跡化石が初めて発見されました。

果たして、どんな足跡だったのでしょうか?

研究の詳細は2025年4月14日付で科学雑誌『Journal of Vertebrate Paleontology』に掲載されています。

Footprints of tail-clubbed armored dinosaurs found for the first time https://www.eurekalert.org/news-releases/1080217
A new thyreophoran ichnotaxon from British Columbia, Canada confirms the presence of ankylosaurid dinosaurs in the mid Cretaceous of North America https://doi.org/10.1080/02724634.2025.2451319

アンキロサウルス類は「指の数」で見分けられる?

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アンキロサウルスの復元イメージ/ Credit: Illustration copyright Sydney Mohr.

背中に鎧のような骨板をまとい、尾に巨大なこん棒を携えたアンキロサウルスは、恐竜ファンにはおなじみの存在です。

しかし意外なことに、その足跡が科学的に特定されたことはこれまで一度もありませんでした。

ただし”アンキロサウルス類”として大きく括ると、足跡の発見例はあります。

具体的に説明しますと、鎧竜類(アンキロサウルス類)には大きく分けて、「ノドサウルス科」と「アンキロサウルス科」の2つのグループがあります。

ノドサウルスも同じく、鎧のような装甲に覆われた4本足の草食恐竜ですが、特徴的なのは足の指の数が4本であることです。

北米地域ではこれまで、4本指のノドサウルスの足跡化石はよく見つかっており、この種は「テトラポドサウルス・ボレアリス(Tetrapodosaurus borealis)」として知られていました。

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ノドサウルス/ Credit: ja.wikipedia

対するアンキロサウルス科の足の指の数は3本であることがわかっています。

そして同じ北米に住んでいたはずのアンキロサウルス科の足跡はこれまで見つかっていませんでした。

しかし今回ついに、カナダ・ブリティッシュコロンビア州とアルバータ州北西部で「3本指の足跡化石」が見つかったのです。

次ページついにアンキロサウルス科の足跡を発見!

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