心理学入門書に潜む誤情報と偏向の理由

調査の結果、心理学の入門書や教科書において、しばしば誤情報や不正確な記述が確認されました。
たとえば、ナルシズムの流行、朝鮮戦争の捕虜に対する洗脳、脳は10%しか使っていない説、さらにはモーツァルト効果は、75%以上の教科書が未掲載でした。
また、ステレオタイプ脅威やキティ・ジェノヴィーズ事件、ブローカ野に関しては、事実と異なる記述されているケースが確認されています。
多くのトピックにおいて、公平かつ事実に沿った記述がなされている部分は少なく、特に「脳は10%しか使われていない」という説については、わずか4分の1の書籍でしか正確な記述が見られませんでした。
では、なぜ心理学の入門書には、こうした誤情報や一方的な記述が含まれてしまうのでしょうか。
リリアンフェルド氏らの研究チームは、いくつかの理由を挙げています。
まず第一に、心理学の分野そのものの広さが原因として考えられます。
心理学は、記憶や学習、発達、認知、感情、精神疾患、社会的行動など、非常に多岐にわたるトピックを扱います。
そのため、一冊の教科書ですべてを網羅しようとすると、どうしても著者個人の専門外の領域については知識が浅くなってしまいがちです。
その結果、最新の研究が十分に反映されず、古い通説や誤った情報がそのまま残されてしまうことがあるのです。
そして第二に、より根本的で深刻な問題として指摘されているのが、商業的な理由によるバイアスです。
著者は、心理学の入門書において、「議論があることを示した内容よりも、“はっきりした答え”を示す方がインパクトがあり、売れやすい」という市場原理が働いている可能性を挙げています。
たとえば、「脳の10%しか使っていないって本当?」と問いかけて、「そんなことはありません、実際はこうです」と展開するよりも、「人は脳の10%しか使っていない」と断言した方が、読者の注意を引きやすく、印象にも残りやすいというわけです。
このように、「わかりやすく、インパクトのある説明」を優先するあまり、教科書として本来求められるべき中立性や正確性が損なわれてしまうのです。
心理学の本に書かれたことを、ただ信じるだけで満足していませんか?
「それって本当?」と問い直す力こそが、科学を学ぶ第一歩です。
わかりやすさやインパクトの裏に、見落とされた事実があるかもしれないことを忘れてはいけません。
新聞も書籍もテレビも映画もSNSもまとめサイトもYouTubeも皆どうしても分かりやすさ、インパクトのある見出しを優先するので世の中そういうものといえばそういうものかもしれない
メディアと暴力
暴力的で残忍な殺人事件などの報道はすべきではない。
これは実際にそのニュースに影響されてその手の犯罪が流行ることがあった。
日本のマスコミは特に悪質で事実と異なる、またはミスリードでインパクトのある報道にしたがる。
肝心なニュースはやたら隠して国民を困らせる私利私欲の報道しかしない。
東京の宣伝と東京以外の日本の悪口を徹底して報道する国益に反する報道ばかり。
日本人をバカにしすぎだ。
この記事自体が偏向しています。IQが平均値である100より低い芸術家や科学者(元京都大学数学系教授)が存在しますし、逆に130を超えて社会的に創造的な活動ができない人も多くいます。また抗うつ剤についてですが、SSRIについて日本で行われた臨床実験で2007年の段階でプラシーボとの差が認められませんでしたが、四環系薬剤については有効性が認められています。こういう記事は十分注意して書いていただきたいと思います。