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【長時間労働が脳構造を変える!?】週52時間以上で感情制御の領域に顕著な変化が (2/2)

2025.05.18 21:00:59 Sunday

前ページ働きすぎで頭がおかしくなる」は本当?

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過労大きく?研究チーム意外発見

過労では、通常労働比べ一部領域大きくっていました

具体は、前頭回(left middle frontal gyrus)皮質(insulaなど、これは実行機能(executive function)感情制御(emotional regulation)、ストレスへの反応関わる領域す。

実行機能は、計画立てたり、問題解決したり、行動コントロールしたする能力のことです。

さらに、労働時間長い人ほどこれらの領域体積大きいという相関もみした。

VBM:ボクセルベース形態測定法で過労群と通常労働群の脳体積の違いが統計的に有意だった部位を示す脳画像マップ。赤いポイントが有意に体積が大きかった領域。/Credit:Wonpil Jang et al., Occupational and Environmental Medicine (2025)

研究チームこの現象過労による慢性ストレスに対して行う神経適応反応(neuroadaptive response)」ではないか考えています。

つまり、脳が過剰負荷対応するため一部神経回路細胞活動一時高め能力底上げしようとした結果、脳が肥大したのではないかというです。

さらに研究者たちは、この状態非常事態の“緊急対応モード”みなれるきだ指摘ています。

短期集中情動コントロール能力高める助けなるかもせんが、ば、神経細胞代謝過剰負担かかり、結果として疲れやすさ、物忘れ、気分落ち込みなど不調リスク高まる考えれるのです

一方で「これ一時適応か、それともやがて悪影響もたらす前兆か」まだわかっていません。

これまで研究でも、ストレス睡眠不足構造影響与えること示唆した。

ただし、構造変化良いこと悪いことは、必ずしも単純判断できせん。

たとえば学習練習でも灰白質(gray matter:神経細胞集まる部分)増えることています。

しかし過労による変化は「負担証拠」ある可能性否定できせん。

この脳の肥大は、発達による成長というポジティブな現象ではなく炎症腫れ筋肉ようイメージ近い現象だとも解釈できるのです

この研究は、「長時間働き続けること変化する可能性ある」という衝撃事実示しした。

ただ一方で、研究者たちこの研究についていくつか注意ています。

まず、この研究110という比較的小規模パイロット研究です。またこの結果について、研究者たちは予測を述べていますが、因果関係を明らかに出来ているわけではありません。

さらに被験者すべて韓国医療従事あり、他の職種人々そのまま当てはまる限りせん

そのため、研究チームは今後この研究進み、より大規模かつ職種・国籍追跡調査因果関係検証が必要だと述べています。

こうした知見を集めることは、職場健康管理労働時間あり方考えるために重要です

睡眠リフレッシュ時間ってまで長時間働き続けることが、っている以上自分負担かけいるかもしせん。

今後研究ば、職場労働時間健康管理新た指標として活用れる来るかもせん。

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