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Credit: Caltech – Jupiter Was Formerly Twice Its Current Size and Had a Much Stronger Magnetic Field(2025)
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地球2000個分!木星はかつて今の2倍大きく、磁場も50倍強かった

2025.05.21 20:00:55 Wednesday

太陽系最大の惑星である「木星」。

木星は地球の約11倍の直径、約318倍の質量、約1320倍の体積があるとされています。

しかし米カリフォルニア工科大学(Caltech)の最新研究によると、木星はこれでも昔に比べると随分小さくなっていたようです。

なんと木星はかつて、現在の2倍の大きさを誇り、磁場は50倍以上も強かったことがわかったのです。

研究の詳細は2025年5月20日付で科学雑誌『Nature Astronomy』に掲載されています。

Jupiter Was Formerly Twice Its Current Size and Had a Much Stronger Magnetic Field https://www.caltech.edu/about/news/jupiter-was-formerly-twice-its-current-size-and-had-a-much-stronger-magnetic-field Jupiter was once twice as large as it is today https://www.popsci.com/science/jupiter-original-size/
Determination of Jupiter’s primordial physical state https://doi.org/10.1038/s41550-025-02512-y

かつて木星は「地球2000分」た?

たち現在知る木星は、それでも太陽最大惑星です。

木星の質量は、他の太陽系惑星をすべて合わせたものの2倍以上の質量に達します。

ですが、その巨大姿は「かつて木星」比べば、もはや姿にしかすぎない可能性が浮上したのです。

今回研究では、木星を取り巻く90以上の衛星の2つ、アマルテア(Amalthea)テーベ(Thebe)に着目しました。

この2衛星は、ガリレオ衛星(木星の4大衛星イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)よりさらに木星近い軌道持ち、ガリレオ衛星に比べてわずか軌道ています。

そのわずか傾きが、実は驚く物語物語ってです。

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Credit: canva

研究チームは、これらの衛星軌道ズレ詳細分析し、木星運動量(回転関わる保存則)など合わせることで、木星誕生380時点どれほど推定しました。

その結果、当時木星(今から約45億年前)現在2〜2.5半径持ち、体積いえ地球2000相当する“怪物”ことです。

この時期、木星周囲原始惑星円盤――つまり、太陽まわり取りていガス円盤、惑星を作る材料となる――から猛烈勢い物質取り込みながら成長ていした。

推定では、毎年1.2〜2.4の「木星質量」吸収ていれ、木星まさに“惑星形成中心”あっです。

このよう状態は、従来惑星形成理論合致おり、岩石できガス猛烈集め膨張するという過程支持するものとなりした。

次ページ「磁場50倍」の怪物が太陽系を作った

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