・音楽のリズムに身体が反応する仕組みを解明
・音楽のリズムには、脳活動のリズムを同期させる力がある
・認知症や身体リハビリの治療法発展が期待される
「ノリのいい」音楽を聞くと、手を叩いたり体を揺らしたり、時には激しく頭を振りたくなるものです。
ウエスタンシドニー大学の研究チームが、なぜ身体がリズムに反応してしまうのか、その謎の解明につながる研究を発表しました。
http://www.pnas.org/content/115/32/8221
実験では、音楽を聞いている際の脳の活動がどのようになっているかを調査。被験者は、低音または高音で演奏される、リズムのある曲を聞き、その脳活動を観察しました。その結果、音楽のリズムと脳活動のリズムが同期することがわかったのです。これは、楽曲中に一定間隔で繰り返されるビート(拍子)に脳が影響を受けて、「つられる」現象が起きているとのこと。
音楽中のビートを担うのはドラムやベースなどが多いため、低音成分が最も脳の仕組みを利用して脳に影響を与えていると考えられています。
今回の研究で期待されるのは、リハビリへの応用です。現代では、認知症や身体のリハビリにおいて音楽療法が用いられることもあります。音楽と運動の関係について解明が進めば、リハビリ治療の発展につながるでしょう。
研究チームは今後、リズムと同期する脳領域のネットワークと幼児期からの成長が、同期に与える影響を調査する必要があると語っています。
via: NeuroscienceNews / translated & text by ヨッシー
ありがとうございます学校でやくだちました😄
やくだち!