笑い療法の効果を科学的に検証
研究チームは今回、1991年から2024年までに世界各国で行われた33件の無作為化比較試験(RCT)を統合し、合計2,159人(約74%が女性)の成人を対象に分析しました。
参加者は医療現場の患者から地域社会の住民まで幅広く、比較対象として「何もしない群」や「通常ケアのみを受ける群」も設定されました。
笑い療法とは具体的に、お笑い番組やコメディ映画を観て笑ったり、専門の笑い療法士に対面でサポートしてもらったり、自ら面白いことを考えたり、作り笑いをすることなどが挙げられます。

その結果、笑い療法を受けた人は、不安レベルが大幅に低下し、メンタルヘルスの大きな改善が示されたのです。
その効果は日常生活で体感できる大きな変化であり、以前より落ち着きやすくなり、緊張や心配事が軽く感じられるレベルとされています。
また生活満足度も有意に向上していました。
これは「毎日の生活に対する満足感がはっきり高まった」と感じられる程度で、日常に充実感や前向きな気持ちを取り戻す人が多かったことを意味します。
さらに手法別に分析すると、「ラフターヨガ」を行ったグループでは、不安軽減がさらに大きく低下し、生活満足度はより向上していました。
では、大きな効果を見せたラフターヨガとはどのようなものでしょうか?