オーストラリアの水道水から「脳食いアメーバ」が検出される
事の発端は、クイーンズランド州のチャーリービル(Charleville)とオーガテラ(Augathella)という2つの小さな町でした。
クイーンズランド州マーウェ・シャイア(Murweh Shire)が水道水の品質調査を行う中で、フォーラーネグレリアが水道水から検出されたのです。
この調査はクイーンズランド州保健省(Queensland Health)が、地元の大学と共同で進めていた包括的な水質評価プロジェクトの一環でした。
通常、フォーラーネグレリアは塩素処理で不活性化されるとされていますが、処理の不完全さや水温の条件によっては生存している可能性もあります。
今回の検出はそのリスクを示す実例となりました。

これに対し、クイーンズランド州保健当局は「鼻に水を入れない限り、感染のリスクは極めて低い」としつつも、顔を洗う際やシャワーの際は水が鼻に入らないよう注意するよう警告を出しました。
また、子どもがホースやスプリンクラーで遊ぶ際にも水を鼻に入れないよう、保護者に監督を求める声明も出されています。
なぜ処理済みの水道水にフォーラーネグレリアが存在していたのか、現在、原因を調査中です。
このアメーバは25〜45℃の温水を好み、近年の地球温暖化の影響で生息域が拡大していることが科学者たちによって指摘されています。
今後、こうした感染例はますます増加する可能性があるのです。
ちなみに日本国内では、フォーラーネグレリアによる感染例は極めて稀です。
また、しっかりと塩素処理された水道水を飲むだけでは感染することはありません。
問題は「水が鼻に入ること」なので、適切な衛生管理をしていれば、恐れる必要はないのです。
とはいえ、「安全だと思っていた水の中に見えない脅威が潜んでいるかもしれない」と考えると、普段何気なく使っている水にも慎重さを持つことの大切さを改めて感じさせられますね。
鼻毛切るときに鼻を水で洗うので私は向こうでは生きて行けなさそうですね。
薬品処理だけでは無理なのでしょうね、多分。
やっぱり古典的な手法ですが水は一回沸かさないと。