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頑固さを克服する方法は? / Credit:Canva
psychology

自分の「頑固さ」を克服するための5つの方法

2025.08.22 06:30:57 Friday

「あなたは頑固者だ」と言われることがありますか?

もしくは、自分で「自分の意見は曲げたくないタイプだ」と感じていますか?

こうした頑固さや思考の硬直は、一見すると信念を持っている証にも思えますが、人生の転機や大きな課題の前では、かえって自分自身の成長を妨げる壁になることがあります。

心理学者アリス・ボイズ(Alice Boyes)博士は、「柔軟性の欠如によって成長が阻まれてしまう」と述べています。

この記事では、頑固さを和らげ、自分の可能性を広げるための5つの具体的な方法を紹介します。

How to Become Less Stubborn and Rigid https://www.psychologytoday.com/us/blog/in-practice/202508/how-to-become-less-stubborn-and-rigid

頑固さをゆるめるための第一歩とは?

多くの人は、自分が「もっと柔軟に対応できたら良いのに……」と感じています。

仕事や人間関係、健康や人生の選択肢において、「もっといろんな考えを受け入れられたら」「違う道も選べたのに」と思う瞬間は少なくありません。

では、なぜ人は頑固になってしまうのでしょうか?

実はそれは「性格」ではなく、そういう「仕組み」をもっていないからかもしれません。

柔軟性を高めるには、自分に合った“心のスイッチ”を見つける必要があるのです。

では、どのように頑固さを克服できるでしょうか。

ボイズ博士が推奨する5つのアドバイスを考えてみましょう。

1. 「この人の話なら聞ける」という相手を決める

私たちは皆、信頼できる人からの助言には、自然と耳を傾けやすくなります。

面白いのは、親しい人よりも、やや距離のある人の方が、素直に助言を受け入れやすいという傾向があることです。

たとえば、兄弟や配偶者の言葉にはつい反発してしまうけれど、いとこや職場の別部署の人の助言はすんなり受け入れられる、という経験はないでしょうか?

これは、親しい人からのアドバイスには「感情」や「プライド」が絡むため、余計な抵抗感が生まれやすいからです。

だからこそ、いざという時に「この人に相談しよう」と思える“信頼できる第三者”を、あらかじめ数名リストアップしておくのがおすすめです。

こうした存在が、頑固さから抜け出す実践的な一歩となるのです。

2. 行動を模倣したい「モデル」を見つける

大切なのは助言だけではありません。

他人の行動や態度を観察し、まねすることも、柔軟さを手に入れる有効な手段です。

自分が避けがちな課題に、正面から立ち向かっている人は周囲にいませんか?

たとえば、困難な仕事を冷静にさばく上司、ミスを素直に認めて次にいかす同僚、不安を抱えながらも前に進んでいる友人などです。

彼らの行動や発言、そして考え方のクセに注目してみましょう。

「こういう時、あの人ならどうするだろう?」と意識するだけでも、あなたの思考の引き出しは増えていきます。

”自分の中にない選択肢を、他人の振る舞いから引き出す”という習慣がつくと、自分の方法に固執しない問題解決が可能になります。

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