頑固さをゆるめるための第一歩とは?
多くの人は、自分が「もっと柔軟に対応できたら良いのに……」と感じています。
仕事や人間関係、健康や人生の選択肢において、「もっといろんな考えを受け入れられたら」「違う道も選べたのに」と思う瞬間は少なくありません。
では、なぜ人は頑固になってしまうのでしょうか?
実はそれは「性格」ではなく、そういう「仕組み」をもっていないからかもしれません。
柔軟性を高めるには、自分に合った“心のスイッチ”を見つける必要があるのです。
では、どのように頑固さを克服できるでしょうか。
ボイズ博士が推奨する5つのアドバイスを考えてみましょう。
1. 「この人の話なら聞ける」という相手を決める
私たちは皆、信頼できる人からの助言には、自然と耳を傾けやすくなります。
面白いのは、親しい人よりも、やや距離のある人の方が、素直に助言を受け入れやすいという傾向があることです。
たとえば、兄弟や配偶者の言葉にはつい反発してしまうけれど、いとこや職場の別部署の人の助言はすんなり受け入れられる、という経験はないでしょうか?
これは、親しい人からのアドバイスには「感情」や「プライド」が絡むため、余計な抵抗感が生まれやすいからです。
だからこそ、いざという時に「この人に相談しよう」と思える“信頼できる第三者”を、あらかじめ数名リストアップしておくのがおすすめです。
こうした存在が、頑固さから抜け出す実践的な一歩となるのです。
2. 行動を模倣したい「モデル」を見つける
大切なのは助言だけではありません。
他人の行動や態度を観察し、まねすることも、柔軟さを手に入れる有効な手段です。
自分が避けがちな課題に、正面から立ち向かっている人は周囲にいませんか?
たとえば、困難な仕事を冷静にさばく上司、ミスを素直に認めて次にいかす同僚、不安を抱えながらも前に進んでいる友人などです。
彼らの行動や発言、そして考え方のクセに注目してみましょう。
「こういう時、あの人ならどうするだろう?」と意識するだけでも、あなたの思考の引き出しは増えていきます。
”自分の中にない選択肢を、他人の振る舞いから引き出す”という習慣がつくと、自分の方法に固執しない問題解決が可能になります。