馴染みの動物こそ最大の脅威だった

国家死因情報システム(National Coronial Information System)の調査によると、2001年から2021年の20年間にオーストラリアで記録された動物関連の死亡事故は合計713件。
年間にすると平均34件にのぼります。
そしてその中で最多の死者を出していたのがなんと「馬」でした。
全体の31.1%にあたる222件が馬に関連しており、その多くは落馬事故によるものでした。
「最も危険な動物」と聞いて馬を思い浮かべる人はほとんどいないでしょう。
けれども、競技やレジャーとして馬に親しむ文化があるオーストラリアでは、接触の機会が多い分、死亡事故につながる可能性も高まってしまうのです。
さらに驚くのは第2位です。
ここでも固有の危険生物ではなく、「牛」が死因となっていました。
全体の12.9%にあたる92件が牛によるもので、そのうち約半数は道路交通事故に関連していました。
続いて第3位は「犬」で82件(11.5%)。その大半は咬傷でしたが、約半数は転倒などによるものでした。