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Credit: canva
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天王星に隠れた「小さな月」を新発見、衛星数は合計で29個に (2/2)

2025.08.26 12:00:04 Tuesday

前ページどうやって見つけた?赤外線の眼で暴く極小衛星

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どこを回っている?“環と月のあいだ”の空間

S/2025 U1は、天王中心から約5万6000キロメートルの距離で、公転面は天王星特有の“横倒し”の赤道面にほぼ一致します。

軌道はほぼ円形で、現在の場所の近くで生まれた可能性を示しています。

位置関係でいうと、主環のすぐ外を回る衛星オフィーリア(Ophelia)と、その内側を回るビアンカ(Bianca)にちょうど挟まれる“すき間”が居場所です。

この“内側の小衛星帯”は、ミランダ(Miranda)、アリエル(Ariel)、ウンブリエル(Umbriel)、チタニア(Titania)、オベロン(Oberon)といった小さな月々から成り、S/2025 U1はその14番目のメンバーになります。

こうした小衛星たちは環と重力的にからみ合い、互いに軌道をわずかに揺さぶりながら、環物質を受け取ったり与えたりする可能性があります。

なお、新しい衛星の正式名称は今後、国際天文学連合(IAU)の承認を経て決まります。

天王星の衛星は伝統的にウィリアム・シェイクスピアやアレクサンダー・ポープの作品の登場人物にちなむため、今回も詩的な名が与えられる見込みです。

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