心臓と脳の健康を脅かす「4つの危険因子」とは?
研究で特に注目された4つの危険因子とは、「高血圧」「高コレステロール」「高血糖」、そして「喫煙(過去も含む)」です。
たとえば血圧が高い状態(高血圧)は、血管に常に強い圧力がかかるため、心臓や脳の血管が傷つきやすくなり、発作や脳卒中の引き金となります。
実際、今回の調査では、心臓発作や脳卒中などを起こした人の93%以上が、その前に高血圧の状態だったことがわかりました。
また、「高コレステロール」や「高血糖」も見逃せません。
コレステロールや血糖値が高いと、血管の壁が傷つきやすくなったり、血液がドロドロになって詰まりやすくなったりします。
これが続くと、知らず知らずのうちに心臓や脳の血管がダメージを受けて、ある日突然“発作”として現れるのです。
さらに、タバコを吸っていた人(現在も過去も)は、そうでない人に比べて血管の病気を起こしやすい傾向が知られています。
今回の研究でも、心臓や脳の病気を起こした人の多くが、過去または現在、喫煙習慣を持っていました。
つまり、これら4つの危険因子のいずれか、もしくは複数が重なることで、私たちの心臓や脳は知らないうちに「危険ゾーン」に近づいていくのです。