お風呂に入ることをやめた3人の奇人
その1:世界一汚い男「アモウ・ハジ」
イランに暮らしていたアモウ・ハジ(1928〜2022)は「世界一汚い男」として有名でした。
彼は青年期に恋愛で数回失敗し、その頃から孤独で奇怪な生活を送るようになりました。
そして1954年に風呂に入ったのを最後に、「水と石鹸は病気の元である」「風呂では滑って死んでしまう可能性がある」という考えのもと入浴を完全にやめてしまいます。
それ以来、50年以上もお風呂に入ることはありませんでした。
その結果、彼の体は泥や灰で覆われ、皮膚自体が乾いた土のようになってしまったのです。
![画像](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2025/01/Amou_Haji_in_2014_or_earlier.png)
またアモウ・ハジは食生活も変わっており、ヤマアラシの腐った肉を主食とし、タバコのパイプには動物のフンを詰め込み、そこに火をつけて煙を吸っていました。
しかし彼が有名になった晩年に、社会的な圧力に屈して半世紀以上ぶりに入浴する羽目に。
ところがその直後から体調を崩し、数カ月が経った2022年10月に94歳で亡くなっています。
「お風呂に入ったことが原因だ」とも指摘されますが、その科学的証拠はなく、94歳という年齢から老衰の可能性が高いと見られています。
その2:世界一臭い男「カイラシュ・シン」
インドに暮らすカイラシュ・シンも入浴をやめてしまった男性の一人です。
彼は若い頃に「入浴をやめれば息子を授かる」とのお告げを受けたことがきっかけで、お風呂に入らなくなりました。
ところがその後、彼が授かったのは7人の娘であり、男の子を授かることはありませんでした。
それでも彼は徹底してお風呂に入らず、髪を切ることもやめて、歯も磨かなくなったのです。
そのせいで彼は「地球上で最も臭う男性(the smelliest man on Earth)」と呼ばれています。
![画像](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2025/01/298456946_10160166699232262_7741727605684220853_n-450x600.jpg)
2009年時点で、入浴をやめてから35年以上が経過していました。
彼はお風呂の代わりに焚き火にあたることで、体の細菌や感染症を殺すことでできると信じています。
その3:18世紀の汚い男性「ダーティ・ディック」
18世紀にもお風呂に入ることをやめた男性がいました。
彼の名前はナサニエル・ベントリー(1735–1809)で、ロンドンの商人をしていました。
しかし彼は婚約者が結婚式の日に亡くなったことをきっかけに、お風呂に入ることをやめ、身なりや家の掃除も全くしなくなったのです。
![画像](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2025/01/Nathaniel_Bentley_Sketch-436x600.jpg)
その汚れた習慣は当時の有名人となり、「ダーティ・ディック(Dirty Dick)」と呼ばれるようになりました。
また彼自身だけでなく、彼の家や倉庫まで非常に汚れていたので、手紙は「ダーティ・ウェアハウス、ロンドン宛」と書くだけで、彼の家に届いたといいます。
この3人はあまりに極端なケースであり、私たちが真似できるようなことではありません。
では、お風呂に入らないと科学的にどんなリスクがあるのでしょうか?