お風呂に入らなくなると何が起きる?
どれくらいの頻度でお風呂に入るべきかについて、明確な推奨事項はありません。専門家でも意見が異なることがあります。
とはいえ、定期的に体を洗わない人に最もよく見られる不満は、不快な臭いが発生することです。これはバクテリアや汗が皮膚の隙間に閉じ込められるためです。
また専門家はこう話します。
「体をまったく洗わなければ、多くの皮膚のバクテリアや微生物が過剰に繁殖する可能性がありますが、最も懸念されるのは黄色ブドウ球菌です。
黄色ブドウ球菌はグラム陽性の細菌で、皮膚上に感染症を引き起こし、赤く腫れたり、痛みが出たり、発熱が起こったり、皮膚が火傷のように剥がれることがあります」
それから体を洗わないことで、死んだ皮膚細胞がそのまま蓄積して固まり始めます。
そうなると動物の角とか爪に似たよう硬い角質層が皮膚を覆うようになります。
アモウ・ハジの皮膚はまさにそのような状態にありました。
洗わないことのもう一つの問題は、病気を伝染させるリスクがあることです。
インフルエンザの季節が来るたびやCOVID-19の感染者が増えると、最初に話題になるのは手の衛生です。
これは個人を守るための措置だけでなく、感染症が人から人へ移るのを防ぐ重要な手段でもあります。
特に医療現場では大切です。
さらに体を洗わないことで、ニキビやアトピー性皮膚炎などの持病が悪化しやすくなったり、頭皮のフケが出やすくなります。
こうした病気を防ぐために私たちは毎日、入念に体を洗うわけですが、では逆にお風呂に入りすぎると何が起きるのでしょうか?