魚類の進化と生態に新しい光
ウナギの仲間が陸上で獲物を捕る。
これは、実は魚類全体を見渡しても非常に珍しい行動です。
これまで陸上でも餌が捕れる魚は、トビハゼやイールキャット、リードフィッシュなどごくわずかしか知られていませんでした。
特にウナギのような細長い体型の魚で、この行動が実験的に確認されたのは世界で初めてです。
なぜウナギは陸上狩りを身につけたのでしょうか?
本来、ウナギは下流のほうに多く生息していますが、エサが乏しい上流にも進出します。
こうした多様な環境で生き抜くには、柔軟な摂餌戦略が不可欠です。
ウナギは水中だけでなく、陸にいる甲虫やトカゲなども獲物にすることで、生息域を広げることができたと考えられます。
この能力は、ウナギが大きな河川から小さな渓流まで、日本各地のさまざまな川に適応してきた秘密のひとつだったのです。
さらに今回の発見は、水から陸への進化という壮大なテーマにもヒントを与えます。
四足動物(両生類や爬虫類、哺乳類)の祖先は魚類から進化したと考えられていますが、「どんな魚が、どのように陸上の餌を利用し始めたのか」は進化学の大きな謎でした。
ウナギの両生的な狩りのしくみをさらに詳しく調べることで、今後は進化の道筋や生態多様性の理解がいっそう深まるかもしれません。
ヘビみたいな格好って、その適用のために都合がよかったんじゃないかな。
同じことをたとえばアジみたいな魚ができそうな気がしない。
これどう見てもゴアウルドだろうという古いネタを使ってみる。
あれももともと水棲動物で陸上に上がるために水辺に来た生き物に寄生するようになったという設定が…。
両生類もニョロニョロしてますし、まだ四肢が発達してない初期の陸上生物にとっても細長い体は陸上移動で有用だったでしょうね。