記憶の中の時間の流れは「区切り方」に秘密があった
解析の結果、年齢が上がるにつれて、脳の活動パターンが同じまま続く時間が長くなることがわかりました。
若い人の脳は、映画の展開に合わせて活動パターンを短い間隔で切り替えており、出来事を細かく区切って処理していました。一方で高齢者の脳では、ひとつの出来事をより長くまとめて捉える傾向があったのです。
この違いは特に、映像情報を処理する視覚野と、感情や自己に関する思考を担う腹内側前頭前野(ventromedial prefrontal cortex:vmPFC)で顕著でした。
つまり、年齢を重ねると脳は時間をより大きなまとまりとして整理し、細かな変化区別せずにひとつの流れの中に統合して理解するようになるのです。
ただし、映画のストーリー上で大きな転換点が起こる場面――たとえば登場人物が危険に直面する瞬間などでは、若者も高齢者もほぼ同じタイミングで脳の活動が切り替わっていました。
つまり、細かい変化への反応は鈍くなっても、物語全体の流れを捉える力は年齢によって大きく変わらないことが示されたのです。
この結果は、脳が老化しても「全体像を理解する力」は保たれている可能性を示しています。
「時間の流れが速く感じる」感覚の正体
脳の活動が長く安定して続くということは、脳が「出来事を少ない区切りでまとめている」ということを意味します。
同じ一日を過ごしても、若い頃は脳の中で多くの“区切り”が作られています。しかし年を取るとその切り替えが減り、体験がより大きな1つまとまりとして記憶されるようになるのです。
そのため、後から振り返ると「今日はあっという間だった」と感じやすくなるようです。
研究チームはこの傾向を「時間的去分化(temporal dedifferentiation)」と表現しています。これは、加齢によって脳が時間の細かな流れを「ぼかす」ようになることを意味します。
こうした変化は、単なる衰えとは限りません。長年の経験を積んだ脳は、物事のパターンを予測したり、意味づけをすばやく行ったりできるようになります。
そのため、細部よりも全体の流れをまとめて理解する方向へと働くのです。これは脳が老化で「劣化」したというよりは、「効率化」されたと表現することができるでしょう。
この研究は、「年を取ると時間が速く感じる」という感覚を、心理的な錯覚ではなく脳の時間処理の変化として説明できる可能性を示しました。
私たちが体験する時間の長さは、脳が刻む“出来事の区切り方”によって形づくられているのです。
























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HDDとかで言うセクタサイズが大きくなる感じなんですかね。
ドラマでみーぽんが言ってた「1年の相対的な長さ説」も好きだったな。
この証明もなるほど、と思います。
歳を重ねても、目まぐるしく様々な出来事があった日には、「なんだか今日はやけに1日が長かったな」と感じる時がありますもんね。
衰えというより最適化したってことだよね