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Credit: canva
psychology

困難な目標を達成できる人には「ある性格特性」が共通していた (2/2)

2025.11.13 07:00:39 Thursday

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「難しい目標」こそ、性格の違いが明暗を分ける

分析の結果、全体として目標が難しいほど達成率が下がる傾向が見られました。

これは「高い目標を持てば成績も上がる」という従来の理論と逆行するようですが、「自己設定目標」かつ「実生活の長期観察」というリアルな条件だからこそ浮かび上がった現象です。

さらに注目すべきは、「行動志向型」の人ほど難しい目標の達成率が高いという事実でした。

簡単な目標なら性格の違いによる効果の差はほとんど現れませんが、困難な目標に挑んだときこそ、“行動志向”の強さがはっきりと成果につながったのです。

逆に状態志向型の人は、困難な状況で感情や不安に足を取られ、なかなか一歩を踏み出せず、目標未達成に終わるケースが多くありました。

チームは最後に、エベレスト登頂を例に挙げてこう述べています。

「エベレスト山に登るのは誰か?まず、その人にとってエベレスト登山が簡単か難しいかが重要です。

もし簡単だと感じているなら、両者(「行動志向型」と「状態志向型」)に大きな違いはありません。

しかし目標が難しいと感じている場合、行動志向型の人のほうが達成しやすくなります。

これは、彼らが持つ高い自己調整能力のおかげです。

困難な目標――それがエベレスト登山であれ、兄弟姉妹と大喧嘩した後に電話をかけることであれ――に挑む際、この能力が決定的に重要となるのです」

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