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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

恐竜以前にいた「ワニの祖先」の新種発見、アーマーをまとっていた (2/2)

2025.11.14 22:00:38 Friday

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多様な捕食者が共存した三畳紀

本種が生きていた三畳紀は、陸上脊椎動物が大進化を遂げ、多様なグループがせめぎ合った時代です。

当時の超大陸パンゲアでは、アフリカや南米といった現在の大陸はまだつながっており、生物は自由に大地を行き来していました。

偽鰐類の仲間たちは、大型で頑丈な獲物にも挑むパワフルな捕食者から、素早い動物を巧みに追う小型ハンターまで、さまざまな生存戦略で生態系に君臨していました。

タインラクアスクス・ベラトールもその一員で、長い首と敏捷な四肢(化石は残っていませんが、近縁種から四足歩行と推定)、鋭い歯を活かし、素早く的確に獲物を仕留めていたと考えられます。

しかし意外なことに、本種はその時代の「最大の捕食者」ではありませんでした。

同じ生態系には全長7メートルもの巨大ハンターも存在しており、“戦士ワニ”は中堅クラスの狩人だったのです。

それでも、オステオダームによる鎧のような防御は、当時の厳しい環境や大型捕食者との競争の中で大きな武器となっていたでしょう。

偽鰐類は多様性に富んでいるものの、化石記録上は極めて稀で、まだ多くの謎に包まれています。

今回の発見は、当時の生態系の複雑さや適応戦略を解き明かす大きな手がかりになります。

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