猫の「おかえりニャー」、男性へは2倍賑やかだった

研究チームは、トルコに住む猫の飼い主40名を募集し、そのうち条件を満たす31名とその猫を最終的な対象としました。
猫はすべて生後8か月以上で、飼い主と少なくとも半年以上一緒に暮らしていました。
飼い主には、外出から自宅に戻るときに、胸に小型カメラを装着してもらいました。
玄関を開けてから5分間、できるだけいつも通りに振る舞ってもらい、その映像のうち「最初の100秒」だけを切り出して分析しています。
映像は、行動解析ソフトを使って、猫のしっぽ、体の向き、歩き方、接近、飼い主へのスリスリ、あくび、身震い、自分を舐めるセルフグルーミング(自分みがき)、そして鳴き声など22種類の挨拶行動に細かく分解されました。
この22項目について、「何回出たか(頻度)」と「どれくらい続いたか(時間)」を数え、行動同士の相関関係(どれとどれが一緒に出やすいか)と、その結果をもとに飼い主や猫の属性との関係を統計的に調べています。
まず、挨拶行動の全体像を見ると、しっぽをピンと立てる行動、飼い主に向かって近づく行動、体をこすりつける行動はお互いに強く結びついていました。
これは、典型的な「うれしい挨拶セット」と解釈できます。
一方で、あくびや身震い、自分を掻く、自分をやたら舐めるといった行動同士もまとまっていて、こちらは「ディスプレイスメント行動(緊張や葛藤をごまかすしぐさ)」のクラスターとして説明されています。
注目すべきなのは、「鳴き声」です。
鳴き声の頻度は、これらどちらのクラスターとも相関せず、他のどの行動ともはっきりした関係を示しませんでした。
つまり、鳴き声は「うれしさ」や「緊張」といった単一の感情に縛られたサインではなく、別レイヤーのコミュニケーション手段として機能している可能性があります。
そこで研究チームは、鳴き声の頻度と、飼い主・猫の属性との関係を詳しく調べました。
具体的には飼い主の性別、猫の性別、猫の年齢、血統(雑種か純血種か)、多頭飼いかどうかなどをすべての条件を換算にいれて分析したのです。
結果「飼い主が男性のときは、女性のときより平均約2倍ほど多く鳴く」という傾向がみえてきました。
帰宅から100秒余りの僅かな期間とは言え、これほどの差がついたのは驚きと言えます。
次のページではいよいよ、その原因を探っていきます。
























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