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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
biology

「光る精子」を作るマウスの開発に成功 (2/2)

2026.01.07 17:00:23 Wednesday

前ページこれまで「精子づくり」はなぜ調べにくかったのか

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精子が光る?世界初の“可視化マウス”の正体

そこで研究チームが開発したのが、「光る精子」をもつ特殊なマウスです。

このマウスでは、精子が作られる途中段階の生殖細胞が、ルシフェリンという発光物質を投与すると発光するように遺伝子が組み込まれています。

仕組みは意外とシンプルです。

精子形成の途中でだけ働く遺伝子に、光を出す酵素の遺伝子を結合させました。

その結果、精子づくりが順調に進んでいるときには光が見え、異常が起きると光が弱くなったり消えたりするのです。

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新たに開発された精子形成可視化マウス「Acr-Luc ノックインマウス」。ルシフェリン投与により生殖細胞(精子など)が発光する性質をもつ/ Credit: 北海道大学、科学技術振興機構(2026)

この光は体の外から専用のカメラで観察でき、しかも体を傷つける必要がありません。

同じマウスを1年以上にわたって観察し続けることも可能です。

実際に放射線を照射する実験では、精子形成が止まると光が消え、回復すると再び光る様子がはっきり確認されました。

放射線量が少ない場合は光が戻りましたが、量が多い場合は回復せず、不可逆的な障害になることも一目で分かりました。

つまりこのマウスを使えば、「いつ」「どの程度」「どこまで」生殖機能が傷つき、回復するのかを、生きたまま連続的に追跡できるのです。

「光る精子」が切り開く新しい生殖研究

「光る精子」という言葉はインパクトがありますが、この研究の本当の価値は、男性の生殖機能をこれまでになく正確に、しかも効率よく評価できる点にあります。

交配や解剖に頼らず、同じ個体を長期間観察できるため、研究に使う動物の数を減らすことにもつながります。

これは国際的に重視されている「動物実験の原則」にも合致する重要な進歩です。

将来的には、新薬の安全性確認だけでなく、環境汚染が男性不妊に与える影響や、がん治療後の生殖機能回復を調べる研究にも応用が期待されています。

体の中で起きている変化を「光」として直接見る。

そんな一見不思議な発想が、男性の健康と未来を守る新たな研究の扉を開きつつあります。

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「光る精子」を作るマウスの開発に成功 (2/2)のコメント

ゲスト

受精したら受精卵も光るのかな?

ゲスト

生まれたお赤ちゃんも光るなら「ヒカル」と命名しよう

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