画像
Credit: canva
psychology

ADHDの大人は「恋人が支えてくれない」と感じやすい (2/2)

2026.01.08 07:00:44 Thursday

前ページADHDの大人は「支援を強く求める」

<

1

2

>

「欲しい支援」と「受け取った支援」のズレ

しかし問題は、ここからです。

研究では、支援を強く求めているにもかかわらず、「実際にはあまり支えてもらえていない」と感じている人が多いことも示されました。

これがいわゆる「支援ギャップ」です。

特に目立っていたのが、多動性の症状でした。

落ち着きのなさや衝動性が強い人ほど、「これだけ支えてほしい」と思う気持ちと、「実際に支えてもらっている」という実感が、ほとんど結びついていなかったのです。

情緒的支援や道具的支援では、このズレが統計的にもはっきり確認されました。

研究者たちは、その理由としてコミュニケーションの難しさを指摘しています。

多動性が強いと、相手の言葉や行動をじっくり受け止める前に気持ちが次へ移ってしまい、提供された支援に気づきにくくなる可能性があります。

また、衝動的な伝え方によって、何を求めているのかが恋人に正確に伝わらない場合も考えられます。

さらに、感情調整が苦手な人ほど、「傷ついた」と感じやすいこともわかりました。

支援が足りないと感じたときの落胆や痛みが強く、わずかなすれ違いでも、拒絶されたように感じてしまうのです。

支援への期待が大きいからこそ、満たされなかったときの反動も大きくなってしまうと言えます。

この研究が示しているのは、ADHDのある大人が「支援されにくい性格」だという話ではありません。

むしろ、支援を必要とする量が多い一方で、その支援がうまく伝わらず、受け取れないという環境とのミスマッチが問題なのです。

実際、恋愛関係に満足している人ほど、症状の重さに関係なく「支えてもらえている」と感じやすく、傷つきも少ないことが示されました。

強い信頼関係は、すれ違いを和らげるクッションの役割を果たすのです。

ADHDのある大人が感じる「恋人が支えてくれない」という思いは、孤立やわがままから生じているわけではありません。

伝え方、受け取り方、そして関係の築き方。その小さなズレに気づくことが、より良いパートナーシップへの第一歩になるのかもしれません。

<

1

2

>

ADHDの大人は「恋人が支えてくれない」と感じやすい (2/2)のコメント

よっちゃん

これは日本のようにカップル文化ではない社会でも当てはまるのか?

むしろ親子関係において「親または子が理解がない、助けてくれない」という感情を持つ方が多いのではないか。

ゲスト

これは結婚して子どもが生まれた「今」めちゃくちゃ感じてます。夫がやってくれる子育ての協力に対して全然「足りてない、やってくれない」と感じます。産後のホルモンバランスも相まって感情めちゃくちゃです。でも本当に夫の支えが足りないと思ってしまいます。これは私の感覚がおかしいのか正しいのかどうすれば改善するのかもう分かりません。

受け取りにくいのはわかりましたが

具体的にどうしろと?

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

心理学のニュースpsychology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!