「西暦」より「年数(期間)」の方がより長く感じる
これまでの心理学やマーケティング研究では、言葉の言い回しが印象に影響することは数多く示されてきましたが、「時間の表現の仕方そのもの」が時間の長さの感じ方や価値判断を体系的に変えるかどうかは、十分に検証されていませんでした。
そこで研究チームは、時間を「2016年」「2006年」といった西暦で表す場合と、「10年」「20年」といった期間で表す場合を比較し、この違いが人の認知や判断にどのような影響を及ぼすのかを調べました。
調査の方法は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、実際のウイスキー・オークションの取引データを用いた分析です。
同じ熟成年数のウイスキーが、「◯年物」と記載されている場合と、「◯年に蒸留」と記載されている場合で、落札価格に差が生じているかが検討されました。
2つ目は、研究室内で行われた7つの実験です。
これらの実験では、時間の表現方法以外の条件をすべて同じにした上で、参加者に時間の長さの感じ方や商品の評価、さらにはどちらの商品を選ぶかといった選択行動までを判断してもらいました。
そして、こうした分析や実験の結果、同じ時間であっても、「10年」「20年」といった期間表現で示された場合のほうが、「2016年」「2006年」といった西暦表現よりも、時間が長く、遠く感じられやすいことが一貫して確認されました。
また、この時間の感じ方の違いは、商品に対する評価や、実際に支払われる価格にも反映されていました。
ただし、この効果は常に同じ方向に働くわけではなく、商品の性質によって、プラスにもマイナスにも作用します。
その詳しい内容については、次項で確認しましょう。


























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