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学業のプレッシャーが若者にどんな影響を及ぼす? / Credit:Canva
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学業のプレッシャーと数年間の「抑うつ」「自傷」リスク上昇の関連が示される

2026.02.16 06:30:45 Monday

学生時代、「良い成績を取らなければいけない」というプレッシャーを強く感じてきたでしょうか。

テスト前の緊張だけでなく、将来の進路や親の期待、周囲との比較に追い立てられるような感覚を覚えた人も少なくないはずです。

英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)を中心とする研究チームは、15歳時点で感じていた学業プレッシャーが、その後の抑うつ症状や自傷行為と関連しているかを、大規模な縦断データで検証しました。

結果は、学業プレッシャーが高い若者ほど、22歳まで抑うつ症状が高い傾向にあることを示しています。

この研究は2026年2月12日付の『The Lancet Child & Adolescent Health』にオンライン掲載されました。

Academic pressure linked to increased risk of depression risk in teens https://www.eurekalert.org/news-releases/1116184
The association between academic pressure and adolescent depressive symptoms and self-harm: a longitudinal, prospective study in England https://doi.org/10.1016/S2352-4642(25)00342-6

過度な「勉強」のプレッシャーは、若者にどんな悪影響を及ぼすのか

近年、英国を含む多くの国で若者の抑うつや自傷行為が増加していると報告されています。

一方で、学校における学業競争や成績重視の傾向が強まり、若者を対象にした調査でも「学業のプレッシャーが最大のストレス源の一つだ」と答える人が多いことが報告されています。

しかし、これまでの研究の多くは一時点の調査であり、「プレッシャーが高いから抑うつになる」のか、「もともと抑うつ傾向があるからプレッシャーを強く感じる」のかを区別することが困難でした。

そこで研究チームは、英国の出生コホート研究であるAvon Longitudinal Study of Parents and Children(ALSPAC)を用い、4,714人の若者を長期に追跡しました

参加者は1991〜92年生まれで、15歳時(2006〜07年頃)に学業プレッシャーを評価されています。

学業プレッシャーは以下の3項目で測定されました。

・学校の課題を終わらせることを強く心配しているか
・家から学校で成功するよう強いプレッシャーを感じているか
・国家試験(GCSE)で少なくとも5科目を達成することがどれほど重要か

これらを合計した9点満点のスコアが高いほど、プレッシャーが強いとされました。

その後、抑うつ症状は16歳から22歳まで複数回にわたり質問票で評価され、自傷行為については最大24歳まで追跡されました。

解析では、性別、家庭の社会経済状況、学業成績、既存の抑うつ症状なども統計的に調整されています。

結果として、15歳時の学業プレッシャーが高いほど、16歳以降の抑うつ症状が高い傾向が確認されました。

また、自傷行為のリスクも上昇する傾向が見られました。

より詳細な結果は次項で見ていきます。

次ページ15歳時点で学業のプレッシャーを受けていた学生は、22歳まで抑うつリスクが高まる

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