高い心肺持久力は「感情の増幅」を抑える可能性
まず日常的な不安傾向についてです。
心肺持久力が高い人ほど特性不安が低いことが統計的に確認されました。
低体力群の特性不安の平均は44点、高体力群は38点で、有意な差がありました。
つまり、心肺持久力が高い人ほど、日常的な不安の高さがやや低い傾向にあることが示唆されます。
一方で怒りについては、心肺持久力との明確な関連は強くありませんでした。
体力が高いからといって、もともと怒りっぽくないとは単純には言えないのです。
しかし本研究の核心は「ストレスを受けたときの変化量」にあります。
不快刺激後の怒りの増加量は、心肺持久力が低いほど大きいことが示されました。
また、怒りを外に出しやすい傾向を持つ人ほど怒りの上昇が大きくなることも分かりましたが、心肺持久力が高いとその増幅は抑えられる傾向にありました。
不安についても同様に、低体力群では不快画像の後の不安の上昇幅が大きく、「中程度」から「高水準」に分類される人の割合が高体力群よりも多くなっていました。
つまりこの研究が示しているのは、「体力が高い人は怒らないし不安にもならない」ということではありません。
正確には、ストレス刺激に対する感情の増幅が小さい可能性がある、ということです。
研究者はこれを感情的レジリエンスの高さと関連づけています。
レジリエンスとは、ストレスに直面しても過度に動揺せず、時間の経過とともにうまく立て直す力を指します。
なぜ心肺持久力がこのような違いを生むのでしょうか。
論文では既存の研究を踏まえ、「心肺持久力が高い人ほど心拍のゆらぎ(心拍変動)が整っており、自律神経の働きが安定しやすい」と説明しています。
こうした”安定しやすい状態”が、ストレスからの回復の速さやレジリエンスの高さにつながっている可能性があるのです。
ただし本研究には限界もあります。
参加者は40人と小規模であり、一人ひとりの体力と感情の状態を「その時点」で比べているだけなので、心肺持久力が感情の安定を生み出しているのか、もともと感情が安定している人が運動を続けやすいのかまでは、はっきりとは分かりません。
今後は、より大規模な研究や実測による体力評価、生理マーカーを併用した検証が求められます。
それでも本研究は、体力が単なる身体的健康の指標にとどまらず、ストレス下の感情反応の「揺れ幅」に関わっている可能性を示した点で興味深いものです。
日々のストレスにどう向き合うか。
その答えの一端は、もしかすると心肺持久力という身体の基礎的な力の中に隠れているのかもしれません。




























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