文字の歴史はほんとうに“紀元前3000年”からなのか?

私たちはこれまで、「文字が生まれたのは紀元前3000年ごろ」と習ってきました。
メソポタミアのシュメール人が、現在のイラク南部にあたるウルクという都市で、粘土板にくさび形の印を押しつけて作った原楔形文字と呼ばれるものが、世界最古の書きことばだとされています。
しかし人類が脳の外に記憶方法を求めたのは、それより遥かに古いはずです。
実際、考古学者たちはずっと前から、「人類が物の表面や洞窟の壁に情報を刻みつけ始めたのは、いつなのか?」という問いに取り組んできました。
旧石器時代の遺跡からは、40万年前にさかのぼる骨や貝殻の刻線、7万年前のネアンデルタール人の刻み傷など、さまざまな「人工記憶システム(物に刻んで情報を残す道具)」の候補が見つかっています。
そのなかでも、ドイツ南西部スヴァーベン・ユラの洞窟群は、特別に“情報密度の高い”場所です。
ここでは、肉や皮を処理する道具、ロープや衣服作りの道具、骨や象牙のフルート(最古級の楽器)、ビーズやペンダント、そしてマンモスやライオン、人間や人獣像など、象徴的な彫刻作品がまとめて見つかっています。
そして多くの遺物の表面には、直線、点、十字、ジグザグや格子模様などの幾何学的な記号が、列になって刻まれています。
これらの刻線は、長いあいだ「装飾なのか?」「数え棒なのか?」「カレンダーなのか?」とさまざまに解釈されてきました。
月の満ち欠けや動物の出産時期、獲物の移動など、自然のリズムを記録した「人工記憶システム」だったのではないかという説もあります。
しかし、どの説も決め手を欠き、「模様と意味のあいだを行ったり来たりする議論」にとどまっていました。
そこで今回、言語学者と考古学者の合同チームは、「意味は読めなくても、“文章っぽさ”や情報量なら数字で比べられるのではないか」と考えました。
つまり情報密度を比較するわけです。



























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