4万年前のマンモス象牙に原楔形文字級の情報密度が刻まれていた

4万年前の遺物の刻みには、情報密度がどれだけ含まれていたのか?
答えを得るため研究者たちは4万年前の遺物の刻みと、メソポタミアの原楔形文字、それに世界中の現代の文字を「種類の多さ」「出現のバラバラさ」「1記号あたりの情報密度」「同じ記号が何回連続で出るか」という4つの観点から分析しました。
その結果、まずはっきりわかったのは、現代文字の突出ぶりです。
現代の文字はどれも情報密度が高く、同じ文字が繰り返しならぶことを避ける特徴を持っていました。
一方で、遺物に刻まれた記号列と原楔形文字(ウルクV期)の記号列は情報密度がやや低いかわりに、同じ記号の反復がとても多い、という特徴を共有していました。
また4要素をまとめてグラフの上に図式してみると、遺物に刻まれた記号列と原楔形文字(ウルクV期)がほとんど同じエリアに重なることがわかりました。
これは、「両者は統計的指紋のレベルでは同種のシステムだ」と言えることを意味します。
また、研究者が代表的なサンプルどうしで情報密度(エントロピー率)を比べたところ、
遺物の刻みでは1.04
原楔形文字(3種類)では0.43、1.37、1.43
現代の書き言葉では2.19
という値になっていました。
これらの数値からも遺物の刻みは現代文字よりも原楔形文字側に寄っていることがわかります。
しかし人間には同じに見えても、AIにはそう見えないかもしれません。
近年の研究ではデータをAIに入力して、AIの目からもどう見えるかを確かめることが増えてきています。
人間の目に見えない違いや同一性をAIを使って調べるという、今風の手法です。
たとえば人間の医師にはほぼ同じに見えるX線画像でも、AIに大量の画像データを学習させると、人間が見落としていた部分を発見できる、という例がそれにあたります。
そこで今回の研究でも分類アルゴリズム(機械学習)に4要素をもとに「これは遺物に刻まれた記号列か?それとも別のグループか?」と判定させてみました。
すると、この分類器も遺物に刻まれた記号列と原楔形文字(ウルクV期)の記号列はうまく区別できないことがわかりました。
一方で現代の文字列と遺物に刻まれた記号列は明白に見分けられることも示されました。
次に研究者たちは、「どの種類のモノに、どれだけ情報が詰め込まれているか」を調べるため、象牙の人型像・動物像・道具・笛・装飾品など、モノのタイプごとに情報密度を比較しました。
その結果、象牙の人型像と動物像の情報密度がもっとも高く、道具がそれに続き、笛や管、アクセサリー類は明らかに低いという差が出ました。
大きさや保存状態の違いを統計的に補正しても、この傾向は変わりませんでした。
一方で、遺物の年代(約4万3000年前から3万4000年前まで)は、情報密度のよい予測因子にはなりませんでした。
統計的には、この1万年ほどのあいだ、記号列の“複雑さレベル”はほとんど変わらず安定していたことになります。
これは、記号システムが何世代にもわたって引き継がれていたことを示唆します。
そうなると気になるのは、この遺物に刻まれたものは「文字なのか?」という点です。



























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