惑星の内部は数千キロに及ぶマグマの海
研究によると、L 98-59 d の内部には、数千キロメートルの深さに及ぶマグマの海(マグマオーシャン)が広がっている可能性があります。
しかもそれは表面だけではありません。
マントルのかなりの部分が溶けた状態で、惑星全体が半ば液体のような構造になっていると考えられています。
この内部のマグマは、単に熱いだけではなく、惑星の大気にも重要な役割を果たしているとみられます。
マグマの海は、硫黄などのガスを内部に蓄え、それを大気へ供給する「貯蔵庫」のような働きをしている可能性があります。
そのため、この惑星では硫黄を多く含む大気が長い時間維持されてきたと考えられます。
またこの惑星の表面温度は、推定で約1900℃にも達するとみられています。
さらに近くの惑星の重力の影響によって潮汐力が働き、マグマの海には巨大な波が生じている可能性もあります。
もしこの惑星に降り立つことができたとしても、そこには赤く輝くマグマの海と、硫化水素による腐った卵のような臭いの大気が広がっていると考えられています。
つまり生命が存在する環境とは言い難い世界です。
惑星はもっと多様かもしれない
今回の研究が示すもう一つの重要な点は、私たちがまだ惑星の種類を十分に理解していない可能性です。
しかしL 98-59 d のように、内部が溶けたマグマで満たされている惑星が存在するなら、宇宙にはまだ知られていないタイプの惑星が数多く存在する可能性があります。
さらに研究者たちは、こうした惑星が決して珍しい存在ではない可能性も指摘しています。
宇宙には、地球とはまったく異なる進化をたどった世界が数えきれないほど存在しています。
今回見つかった「ドロドロの糖蜜のような惑星」は、その多様さを改めて教えてくれる発見といえるでしょう。




























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