寝たきりだった女性、一度の点滴で「元気になった」と判明――3つの難病が同時に寛解
寝たきりだった女性、一度の点滴で「元気になった」と判明――3つの難病が同時に寛解 / Credit:Canva
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寝たきりだった女性、一度の点滴で「元気になった」と判明――3つの難病が同時に寛解 (3/5)

2026.04.15 18:00:28 Wednesday

前ページCAR-Tという、改造された追跡型の部隊

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たった1回「数十分の点滴」で3つの難病が寛解

ベッドから彼女が起き上がるまで
ベッドから彼女が起き上がるまで / Credit:Korte et al.

治療の流れは、医療ドラマにしては驚くほど短いものでした。

投与当日、彼女の体重1キロあたり100万個、合計およそ数千万個の改造T細胞が点滴で体に入っていきました。

これは薬の瓶を一本、腕から落とすだけの、わずか数十分の出来事です。

点滴はこれ一回きり。

毎日通う必要も、繰り返しの投与もありません。

しかし体の中では目に見えない効果が起き始めていました。

注入された改造T細胞は、血流に乗って全身を回り、潜んでいたB細胞を一つひとつ見つけ出しては処分していきます。

そして自分自身も分裂して増えていきます。

やがて彼女の血液中からは、誤作動していたB細胞がきれいさっぱり姿を消しました。

投与から7日目、彼女はそれまで頼ってきた輸血を最後に1回受けたきり、もう二度と必要としなくなりました。

退院した直後から、彼女は見違えるように元気を取り戻し、自分の足で立ち、普段どおりの生活を送れるようになったのです。

25日目、彼女のヘモグロビン値は13.0グラムで女性の正常範囲のど真ん中の数字です。

赤血球が壊されているときに上がる指標(LDHやビリルビン)もその後正常域に戻り、血液検査の紙の上では、少なくとも主要な指標はすべて寛解域に入っていました。

次ページ免疫系を「リセット」するという発想

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