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楽な人でいることのデメリットとは? / Credit:Canva
psychology

一緒にいて「楽な人」でいることの3つのデメリット (2/3)

2026.04.20 06:30:27 Monday

前ページ「楽な人」は”自分”が分からなくなる

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怒らない人ほど、静かに不満がたまりやすい

「楽な人」は、あまり怒らない人でもあります。

ケンカを避け、場の空気を悪くせず、多少の不満は飲み込んでしまうことが多いでしょう。

周囲から見ると、それは大人で落ち着いた振る舞いに見えます。

しかし、感情を抑えることには負担があります。

トラバース氏も、感情調整は認知的にも生理的にもコストを伴う行為だと説明します。

表に出さないからといって、その過程が無かったことになるわけではありません。

相手に合わせて反応をやわらげたり、がっかりした気持ちを小さく見せたりするたびに、内側では努力が積み重なっているのです。

この点に関係するのが、感情抑制に関する2009年の研究です。

この研究では、感情を表に出さない傾向が強い人ほど、他者からの社会的サポートが少なく、親密さも低く、社会的満足度も低いことが示されました。

つまり、衝突を減らすように見える振る舞いが、長期的には関係の質を下げる方向に働くことがあるのです。

ここで起きやすいのが、はっきり原因を一つに絞りにくい不満です。

大きな事件があったわけではないのに、誰かとの関係に疲れてしまうかもしれません。

相手が露骨にひどいことをしたわけでもないのに、心の底ではモヤモヤしている。そんな状態が生じていくのです。

トラバース氏は、こうした不満は「何がつらかったのか」という形で整理されにくいと説明しています。

いつも「大丈夫」「平気」と振る舞っていると、自分でも不満の正体をつかみにくくなるのです。

このように「楽な人」は、穏やかに見える一方で、内側では少しずつ不満や疲れをためこみやすいものです。

しかも、それは爆発的な怒りではなく、言葉にしにくい重たさとして残っていくのです。

次ページ「一緒にいて楽」でも、深くは知られない

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