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グアムカワセミ/ Credit: wikipedia
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野生では絶滅認定された「グアムカワセミのヒナ」が誕生

2026.04.26 21:00:41 Sunday

野生では絶滅認定された鳥が、いま再び命をつないでいます。

アメリカのサンアントニオ動物園で、グアムカワセミのヒナが誕生しました。

この鳥はすでに野生では絶滅したとされている種ですが、飼育下での繁殖によってかろうじて命をつないでいます。

今回の誕生は、単なる「かわいいニュース」ではなく、絶滅からの復活を目指す重要な一歩です。

Extinct-In-The-Wild Kingfisher Hatches At San Antonio Zoo, One Of Less Than 150 In Human Care https://www.iflscience.com/extinct-in-the-wild-kingfisher-hatches-at-san-antonio-zoo-one-of-less-than-150-in-human-care-83282

外来種によって消えた「グアムカワセミ」

グアムカワセミは、太平洋のグアム島にのみ生息していた固有種です。

青い翼とシナモン色の体を持つ美しい鳥ですが、魚ではなく昆虫や小動物を捕らえる、やや陸生寄りのカワセミとして知られていました。

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グアムカワセミ/ Credit: en.wikipedia

しかし、この鳥は20世紀半ばに急激な危機に直面します。

原因は、人間の活動によって持ち込まれた外来種、ブラウンツリースネークでした。

貨物に紛れて島へ侵入したこのヘビは、卵やヒナを次々と捕食し、個体数は急激に減少していきます。

その減少はあまりにも速く、1980年代には野生での生存が確認できなくなり、1988年には「野生絶滅」と認定されました。

つまり自然の中ではすでに存在しない種になってしまったのです。

しかし完全な絶滅は回避されていました。

野生で姿を消す5年ほど前に、わずか29羽が人の管理下に移され、動物園などでの繁殖プログラムが始まっていたからです。

この判断が、現在につながる唯一の命綱となりました。

次ページヒナ誕生が示す「復活への現実的な一歩」

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