外来種によって消えた「グアムカワセミ」
グアムカワセミは、太平洋のグアム島にのみ生息していた固有種です。
青い翼とシナモン色の体を持つ美しい鳥ですが、魚ではなく昆虫や小動物を捕らえる、やや陸生寄りのカワセミとして知られていました。

しかし、この鳥は20世紀半ばに急激な危機に直面します。
原因は、人間の活動によって持ち込まれた外来種、ブラウンツリースネークでした。
貨物に紛れて島へ侵入したこのヘビは、卵やヒナを次々と捕食し、個体数は急激に減少していきます。
その減少はあまりにも速く、1980年代には野生での生存が確認できなくなり、1988年には「野生絶滅」と認定されました。
つまり自然の中ではすでに存在しない種になってしまったのです。
しかし完全な絶滅は回避されていました。
野生で姿を消す5年ほど前に、わずか29羽が人の管理下に移され、動物園などでの繁殖プログラムが始まっていたからです。
この判断が、現在につながる唯一の命綱となりました。






























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