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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

空飛ぶ翼竜が「地上を走って獲物狩り」していた足跡化石を発見か (2/2)

2026.04.27 12:00:19 Monday

前ページ足跡が物語る「追跡劇」

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翼竜は空だけのハンターではなかった?

大型の足跡の主は、明らかに翼竜の一種でした。

翼竜は恐竜時代に空を飛んでいた爬虫類ですが、今回の足跡は既知のどの種にも一致しませんでした。

そのため研究者たちは、この足跡の主を新たな属・種として「ジンジュイクヌス・プロケルス(Jinjuichnus procerus)」と命名しています。

この名前は発見地である「晋州(Jinju)」と、「足跡」を意味するギリシャ語由来の「イクヌス(ichnus)」を組み合わせたものです。

また「プロケルス」はラテン語で「細長い」を意味し、足跡に見られる長い指の特徴を表しています。

【チームが復元した、獲物を追いかける翼竜のイメージ画像がこちら

さらに重要なのは、この翼竜が属すると考えられるグループです。

足跡の形状から、この動物は「ネオアズダルキア類」と呼ばれるグループに分類される可能性が高いとされました。

このグループは、地上を四足で歩くことができ、コウノトリのように地面で獲物を探していたと考えられている翼竜です。

実際、今回の足跡からはこの翼竜が時速約2.9キロメートルで移動していたと推定されています。

決して全力疾走ではありませんが、空に適応した動物であることを考えれば、地上でも十分に機敏に動けたことが分かります。

つまり翼竜は単なる「空のハンター」ではなく、飛行と歩行を使い分けながら、地上でも積極的に獲物を探していた可能性があるのです。

トカゲや小型哺乳類、さらには若い恐竜などを狙っていたという説とも一致します。

今回の発見は、翼竜の生活像を大きく書き換えるものではありませんが、そのイメージをより具体的にしてくれます。

翼竜は空を飛ぶだけでなく、地上に降り立ち、静かに忍び寄り、時には追いかける捕食者でもあったのです。

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