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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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「マンタの肛門」に入ってヒッチハイクするコバンザメを発見 (2/2)

2026.05.13 12:00:22 Wednesday

前ページコバンザメは、マンタの体の“中”に隠れていた

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マンタにとっては迷惑な「ただ乗り」かも

では、なぜコバンザメはそんな場所に入り込むのでしょうか。

チームは、現時点では理由を断定していません。

考えられる可能性の1つは、捕食者から身を守るためです。

外敵に驚いたコバンザメが、マンタの体のくぼみに逃げ込むように総排泄孔へ入り込んだ例もあります。

マンタの体の中に近い場所なら、外から見つかりにくくなるかもしれません。

実際の映像がこちら。音量に注意してご視聴ください。

もう1つの可能性は、です。

総排泄孔の周辺には排泄物や寄生生物が存在する可能性があり、コバンザメにとっては食べ物を得やすい場所なのかもしれません。

さらに、マンタが泳ぐときに生じる水流を避ける意味も考えられます。

外側に吸着しているより、体の開口部に入り込んだほうが水の抵抗を受けにくく、移動にかかるエネルギーを節約できる可能性があります。

しかし、マンタ側がこの行動を歓迎しているとは限りません。

ある映像では、コバンザメが総排泄孔へ入った直後、マンタが一瞬身震いするような反応を示しました。

また、胸びれを動かしてコバンザメを振り払おうとしているように見える行動も報告されています。

総排泄孔は排泄や生殖に関わる重要な部位です。

そこにコバンザメが繰り返し入り込めば、組織への刺激や損傷、不快感、生殖への影響が生じる可能性もあります。

つまり、これまで「コバンザメと宿主は仲の良い共生関係」と単純に考えられてきたものが、実はもっと複雑だった可能性があるのです。

ある場面では掃除係として役立ち、別の場面では一方的に利益を得て、さらに別の場面では宿主に負担をかけるかもしれません。

自然界の関係は、「相利共生」「片利共生」「寄生」といったラベルだけで綺麗に分けられるものではありません。

今回のコバンザメは、その境界線のあいまいさを、かなり衝撃的な形で見せてくれたと言えます。

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