川辺に暮らした27メートルの草食恐竜
ナガティタンが暮らしていた白亜紀前期のタイ北東部は、現在とはかなり異なる環境でした。
研究では、当時のこの地域は乾燥から半乾燥の環境だったと考えられています。
こうした環境は、巨大な竜脚類にとって適した場所だった可能性があります。
竜脚類は、長い首と尾を持つことで広い範囲の植物を食べられただけでなく、その大きな表面積を使って体の熱を逃がし、体温を調節していたと考えられています。
巨大な体は一見すると暑さに弱そうですが、長い首と尾は、いわば天然の放熱装置として役立っていたのかもしれません。
化石が見つかった場所は、蛇行する川の一部だった可能性があります。
その川には魚や淡水性のサメ、ワニなどが生息していたと考えられています。
川辺では翼竜が魚を狙い、陸上ではイグアノドン類や初期の角竜類といった小型の植物食恐竜が歩き回っていたのでしょう。
ナガティタンは、そんな多様な生き物が集まる川辺の世界で、巨大な体を揺らしながら植物を食べていたのかもしれません。

これまで東南アジアの恐竜研究は、北米や南米、中国などに比べると国際的な注目を集めにくい面がありました。
しかしタイでは、1986年に最初の恐竜が命名されて以降、恐竜化石の研究が進み、今回のナガティタンはタイで命名された14番目の恐竜となりました。
しかも、まだ正式に記載されていない竜脚類化石のコレクションも残されているとされます。
これは、タイや東南アジアの地層に、まだ知られていない恐竜の歴史が眠っていることを示しています。
ナガティタンの発見は、「巨大恐竜の世界」は南米や北米だけの物語ではないことを教えてくれます。
かつてタイ北東部の川辺には、27メートルの首長恐竜が歩き、その足元には魚やワニ、翼竜、肉食恐竜たちが織りなす白亜紀の生態系が広がっていました。
東南アジア最大の新種恐竜ナガティタンは、タイの大地に眠っていた「最後の巨人」であると同時に、この地域の恐竜研究がこれからさらに広がっていくことを示す、最初の大きな一歩でもあるのです。




























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