若手研究者のメンタル不調を過去最大規模で調査
近年、大学や研究機関では、若手研究者のメンタルヘルスが大きな問題として注目されています。
博士課程の学生やポスドクは、研究の未来を担う存在でありながら、短期契約、将来の不安、強い競争、論文発表のプレッシャー、指導者との関係など、多くのストレス要因に囲まれています。
しかしこれまで、若手研究者の心理的苦痛がどれほど広がっているのか、どの程度深刻なのかは、研究ごとに結果がばらついていました。
そこで研究チームは、世界中の先行研究を集めて統計的に統合する「系統的レビュー・メタ分析」を行いました。
対象となったのは、148本の研究と4つの主要データベースから得られた228サンプル、合計13万8446人の若手研究者です。
ここでいう若手研究者には、博士課程学生や博士号取得後まもないポスドクなどが含まれます。
また、調査対象となった不調は、抑うつ、不安、ストレス、睡眠障害、摂食障害、問題のある飲酒、自殺念慮など幅広いものでした。
その結果、若手研究者の29.9%が、何らかの心理的苦痛についてスクリーニング基準を超えていると推定されました。
抑うつ症状は29.8%、不安症状は29.7%、問題のある飲酒は22.9%、自殺念慮は18.8%にのぼりました。
では、この数字をどれほど重く受け止めるべきなのでしょうか。
より詳細な結果は次項で見ていきます。





























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