Ranoidea aurea の青い内ももは、光を操る皮膚だった
詳しい観察の結果、この色変化は内ももの広い範囲で見られ、今回調べた3個体すべてで確認されました。
では、なぜこの発見が重要なのでしょうか。
ポイントは、カエルの「青色」がどのように作られているかにあります。
私たちは青い体を見ると、「青い色素があるのだろう」と考えがちです。
しかし動物の青色は、色素ではなく、皮膚や羽の中にある小さな構造が光を反射することで生まれる場合があります。
その中でも、虹色素胞と呼ばれる細胞には、光を反射する小さな結晶板のような構造があります。
Ranoidea aurea の内ももの青色も、この結晶板が光をはね返すことで作られている可能性があります。
しかも今回は、その青色が角度によって緑っぽく変化しました。
これは、皮膚の中の反射板が完全にバラバラではなく、ある程度秩序立って並んでいることを示す手がかりになります。
もし構造が完全にランダムなら、見る角度で色が変わる虹色性は起こりにくいからです。
そのため今回の発見は、Ranoidea aurea の青い内ももが、単なる青い模様ではなく、光を巧みに操る構造によって生まれている可能性を示しています。
さらに、この色には防御の役割があるかもしれません。
Ranoidea aurea の青い内ももは普段は隠れていますが、ジャンプしたり脚を伸ばしたりすると、一瞬だけ見えます。
このような隠れた派手な色は、捕食者を驚かせたり、注意をそらしたりする「フラッシュカラー」として働く可能性があります。
ただし、実際に捕食者がこの色変化にどう反応するかは、まだ確かめられていません。
また、皮膚の中の結晶板がどのように並んでいるのかも、今後、電子顕微鏡などで詳しく調べる必要があります。
今回の発見は、よく知られたカエルの体にも、まだ見落とされていた秘密があることを示しています。
Ranoidea aurea の青い内ももは、カエルの皮膚が小さな“光の装置”のように働くことを教えてくれるのです。
























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