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宇宙空間で撮影されたレントゲン写真/ Credit: Gifford SE et al., Radiology(2026)/CC BY 4.0
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史上初、宇宙空間で「レントゲン写真」の撮影に成功

2026.07.15 12:00:45 Wednesday

宇宙飛行中に骨折や肺の異常が疑われたとき、地上の病院のようにレントゲン写真を撮ることはできるのでしょうか。

これまで、軌道上で実用的に使える医療画像装置は、ほぼ超音波装置に限られてきました。

しかし今回、民間宇宙飛行ミッションに参加した乗員が、宇宙空間で初めて人体のX線画像を撮影し、診断に利用できる品質を得ることに成功しました。

研究の詳細は、米国メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)により、2026年7月14日付で医学誌『Radiology』に掲載されています。

Astronauts Have Taken The First Human X‑Rays in Space https://www.sciencealert.com/astronauts-have-taken-the-first-human-x-rays-in-space-and-they-actually-worked Astronauts take first X-rays in space https://www.popsci.com/science/astronauts-take-first-x-rays-in-space/
SpaceXray: Feasibility and Diagnostic Capabilities of On-Orbit Medical Radiography https://doi.org/10.1148/radiol.260258

浮かび続ける宇宙で、どうやって身体を撮影するのか

X線撮影では、X線を出す装置と画像を受け取る検出器の間に、撮影する身体の部位を正確に置く必要があります。

しかも撮影の間、装置と身体を動かさずに保たなければなりません。

地上では当たり前に思えるこの作業も、人体や機器が浮かぶ微小重力環境では難題になります。

そのため宇宙では、探触子(たんしょくし、超音波を発信・受信するセンサー)を身体に直接当てられる超音波検査が、40年以上にわたって主要な画像診断法として使われてきました。

ただし超音波検査は撮影者の技量に左右されやすく、画像の取得と解釈にも訓練が必要です。

そこで研究チームは、市販の超小型デジタルX線発生装置と平面型検出器を、スペースXの民間宇宙飛行ミッション「Fram2」に持ち込みました。

Fram2は2025年3月31日に打ち上げられ、約3日半にわたって地球の極軌道を飛行したミッションです。

研究には4人の乗員のうち3人が参加。

乗員は医療従事者ではなく、装置の操作や身体の位置合わせについて受けた訓練は合計4時間だけでした。

軌道上では地上からのリアルタイム支援を受けず、静止画と文章による手順書を頼りに撮影しました。

次ページ宇宙でレントゲン写真の撮影に成功!

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